◎ベストセラー小説の書き方
★「ベストセラー小説の書き方」(ディーン・R・クーンツ、朝日文庫)より、少し
○作家は自分のやり方を発見しなければならない
○人間は自分でおかしたあやまちとその結果生まれる苦しみをへて、はじめて学ぶ
○読者を楽しませるために書くときは、多数のひとを満足させるために書いていることになる
○自分に特定のレッテルをはられるのを避けよ
○本はこれからも売れ続ける
○成功するためには
・きちんと構成された物語がなければならない
・その物語は多数の人びとの興味を引く何かを持っていなければならない
・その物語には、特別なものと思わせる広がりと深さ、文体と活力がそなわっていなければならない
・娯楽性をそなえていなければならない
○ベストセラーを生むためには、測り知れない時間と労力が要求される
○自分自身がかかわっていることがら、心から関心を持っている材料、気にいっているストーリーや登場人物について書くべきだ
○大衆はどんな話題にもたちまち飽きてしまう
○数多くの小説やノンフィクションに接して、潜在意識を豊かにしていなくては、次々に黄金のアイデアを生みだすことはできない
○タイトルはドラマチックではなやかなことばを選ぶ
○物語の糸口は、ショック、好奇心、論争、当惑、恐怖などを呼び起こすために設定される
○最初の3ページで読者の心をつかむことができなかったら、終わりまで読者をひっぱっていくことはできないだろう
○主人公を、まったく危険を恐れない人物に作りあげるのはあやまりである
○ミステリーについては、読者に犯人を当てるチャンスを与えねばならない
○プロットとは、なにが起こるかを示すもの、アクションとは、それがいかに起こるかを示すものである
●主人公に要求される資質
1 高潔さ
善悪の区別を明確に把握している必要がある
2 有能さ、賢明さ
3 勇気、勇敢
4 好感
5 不完全さ、弱点、欠点をもつ
完全無欠な主人公は好まれない
○恋愛を組み込む
読者は人生のなかで、だれかを愛し、愛されることを願っている
恋愛は読者を感動させ、魅了し、納得させうるものでなければならない
○正確な細部描写がリアリティを生み出す
●細部をごまかしてはいけない
・ごく限られた人にしかわからない専門的なことでも、まちがった描写をすれば、必ず見抜く人がいる
ごまかしに読者が気づくたびに、作者に対する信頼はくずれていく
○読者はでっちあげの「事実」には幻滅を感じる
○会話の話し手については、絶対に必要な場合以外、記してはならない
○すべての物語は語りつくされていて、新しいプロットなどはない
作家が売らなければならないのは、ユニークな視点と語り口である
○作家はたがいに助け合い、相手の成功をよろこべなくてはならない
○本当にすぐれた作家は、必ず発見される
○新しい動きがはじまると、その場かぎりの粗悪品をいちはやく出そうとする出版社がつねに多数現れる
○流行に乗り遅れまいとして、他の作家の安直なイミテーションを決して書いてはならない
○すぐれた編集者は困難に直面した作家を助け、弱い原稿に活力を与えて、ベストセラーづくりの手助けをする
●ストーリーのパターン
1 困難に遭遇しようとしている主人公を紹介する
出だしは主人公が恐ろしいトラブルに巻き込まれたところから始まらなくてはならない
2 主人公はその困難を乗り越えようと努力するが、さらに深みにはまる
相つぐ困難によって主人公を追い詰めよ
3 ついに最悪の事態になる
最後の困難は最悪のものでなくてはならない
4 主人公は変貌をとげて何かを学び取る
主人公はなすべきことをさとり、実行し成功する
結末がおもしろくなければ失敗作とみなされる
主人公は最後は戦いに勝たなければいけない
読者、観客はハッピーエンドを好む
●読んで読んで読みまくれ
書いて書いて書きまくれ