「ほめる」ことで子どもとつながる(14)

2012-05-13 | ほめる→子どもと繋がる
前回は、「叱る」ことについて触れました。

今回はその「叱り方」です。

昔はとにかく「敢えて超感情的に」強烈に叱っていました。
言葉遣いも、ちょっと強烈だったと思います。

しかし、10年近く前に、所属していたサークルで
師事していたT先生から

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自分が尊敬する人の前でも、
その叱り方ができるか考えてみましょう。
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と話されました。

そこで、ハッとしました。

目の前にいらっしゃるT先生を始め、
我が師匠、
佐藤正寿先生、
お世話になっている諸先輩方、

皆さんの前で、この叱り方ができるかなぁ。。。
と反省をさせられました。

そう考えると
「叱り方」についても変わってきたのでした。



「ほめる」ことで子どもとつながる(13)

2012-05-09 | ほめる→子どもと繋がる
「ほめる」だけでは、もちろん子どもたちは伸びません。
「ぴりっ」とした心地よい緊張感も教室には必要だと思います。

私は、4月の出会いの日に、必ず以下のことをしゃべります。
野口芳宏先生にご指導頂いた事です。
もう10年以上実践しています。

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先生は、滅多な事では叱りませんが、
以下の三つのことをしたときは烈火の如く怒ります。
本当に怖いです!

1)3回同じ事を注意されても改善の様子が見られないとき

2)命に関わる危険なことをしたとき

3)他人の不幸の上に自分の幸せを築こうとしたとき


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実際、この約束を破ったときは、とにかく叱ります。
「短距離走」で、一気にガツンと叱り、それで終わりです。
子どもたちは 相当びっくりします。

いつも褒めてばかりいる先生が、「烈火の如く」叱るからです。

※以前の教え子が高校生になって、小学校に遊びにきてくれたときに、
「しん先生が怒ったときが、
 小、中、高の先生の中で一番怖かった・・・・」
と話されてしまったこともあります

もちろん細かい事でも注意はしますが、「叱る」というのは
上記の3点です。


ということで、
「ほめる」と「しかる」をうまくバランスをとって
子どもたちと接していくのが大切なのだと思います。

(私がバランスをとれているのかは、また違う話になってきますが・・・)

「ほめる」ことで子どもとつながる(12)

2012-05-08 | ほめる→子どもと繋がる
(ちょっぴり間が空いてしまいましたが・・・)
前回は、リフレーミングについて説明しました。

マイナス面をプラスにとらえて、褒めながら
注意を促していくのです。

例えば、以下のような子、学級にはいないでしょうか?

=========
■勝気な
■おとなしい
■さわがしい
■しつこい
■よく考えない
■調子に乗る
■つめたい
■生意気な
■だらしない
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それをそのまま注意しても、ただただ反発される学級にいた経験から、
自分は、以下のように言い換えて、まずは褒めてから、
・・・でもね、と指導を入れていきました。

===========================
■勝気な → 向上心がある
■おとなしい → 話をよく聞く
■さわがしい → 明るい・活発な
■しつこい → ねばりづよい
■よく考えない → 行動的な
■調子に乗る → 雰囲気を明るくする
■つめたい → 知的な、冷静な
■生意気な → 自立心がある
■だらしない → こだわらない・おおらか
===========================

結果的に厳しい事は言うのですけれど、
それでも、その前にしっかり褒めていれば、
子どもたちの聞く耳も少しは開いてくれるのではないかなぁ
と思っています。

・・・


と、ここまで12回にわたって
「ほめる」ことについて書いてきました。

読まれて「なんて甘いんだコイツは!」
と思われた方も多いかもしれません。



でも私も叱るときは叱ります。
何を隠そう、私は、以前の職場でのあだ名が「鬼軍曹」でした。
※今思えば本当に若気の至りですが・・・・


ただ、やはり褒めるためには「叱る」ことも必要なのだと思います。
どこか「ピリッ」
とした空気は、必要です。

次回からは「叱る」ことについても
少し触れたいと思っています。

4連休

2012-05-06 | ほめる→子どもと繋がる
ひたすら(3人の)子どもたちの相手。

楽しかったけれど、疲れた~~~~~
~~~~~~~~~~~~~~~~~
~~~~~~~~~~~~~~~~~
~~~~~~~~~~~~~~~~~
~~~~・・・・・・・・・・・・・。

明日から学校という事で
ちょっとホッとしている自分(苦笑)

とっても贅沢な悩みですネ。

連休の様子、
写真でfacebookの方で一気に。


「ほめる」ことで子どもとつながる(11)

2012-05-04 | ほめる→子どもと繋がる
=====
-を+に
=====

もう一つは、「マイナスをプラスに」と読んでいます。

これはどういう事かというと
「リフレーミング」の技法です。
これはエンカウンターや教育相談でよく使われています。
「言い換え」とも言います。

例えば、とってもでしゃばりな男の子が
学級をかきまわしていたらどうでしょう?

一喝すれば、一瞬は静かになるかもしれません。
しかし「叱られ慣れ」している子にとっては、
そんな注意などどこ吹く風です。
もしかしたら逆に反発されるかもしれません。

私はそんな子には、このように注意します。(褒めます)

==========================
○○くんは、世話好きでいいね。
いろいろなことをお世話してくれる気持ちで
いつもいっぱいなんだね。すごいなぁ。
いつもありがとう。

でも、△△さんたちは、自分たちで頑張ろうと
しているから、今からすこし見守ってあげよう。
黙って応援する事も、立派な「お世話」なんだよ
===========================

「でしゃばり」という言葉を「世話好き」と言い換えました。
これだけで、教室の空気もあたたかくなります。
声をかけられた子も、
いくらかは、聞く耳をもってもらえるのではないでしょうか。

このように、
マイナスをプラスとして考え、最初は、子どもたちを
「受け入れ」ます。
子どもたちのココロをあたためてから、
「指導」を入れていきます。

具体的に、どんな「リフレーミング」を使っているかは、
次回に紹介します。

「ほめる」ことで子どもとつながる(10)

2012-05-03 | ほめる→子どもと繋がる
「やんちゃくん」と呼ばれる子たちは、これまで
「注意」されてきた回数が「ほめられた」回数よりも多い
という傾向があるように思います。

ですから、いくら注意しても「またか・・・」と、
「叱られ慣れ」
している場合があります。

私は、そういう子どもたちを相手にするときは、
以下の事を大切にしています。
それは、

=====================
-を+に
=====================
ということです。

なんと読まれたでしょうか?

一つは、
「一(いち)を十(じゅう)に」
と読みます。


どんな些細な事でも、とにかく(大げさに)褒めてあげます。
そして認めてあげるのです。
細かい事をとにかくたくさんたくさん褒めてあげて、
子どもの自尊感情を高めてあげます。

どんな小さなことでも、最初はいいと思います。
・机の上に教科書を出していた。
・鉛筆を握っていた。
・ちらっとでも発表している子の方を見た。

ちょっとしたこと(一)でも、それを大切に大切に(十)褒めてあげます。

この考えには異論も多いかもしれません。

ただ、私はこの方法で、子どもたちと接してきました。

やんちゃくんたちも、嫌な顔せず、少し照れながらも
受け入れてくれました。
周りの子たちも、気持ちよく反応してくれました。
向上的変容も見られたと思っています。

さて、
=====================
-を+に
=====================
あとは、なんと読むか?

それは次回に紹介します。

※まぁ、ほとんどの方がお分かりでしょうけれど(苦笑)

5/3

2012-05-03 | ほめる→子どもと繋がる

なぜか5時前に起床(涙)
しかたがないので、朝仕事。
たまっていた事務関係の仕事を片付ける。
スッキリ☆


朝から眠い。。
そしてだるい。。
甥っ子姪っ子が集まり、
我が家は運動場状態。
しかし、体力の限界。
ぐったりしながら子どもたちの相手。
疲れて、途中倒れる。


午後は、下の娘と昼寝。
気持ちよい一時。
子どもたちは勝手に遊んでいる。
小学生のお兄ちゃんがいると
本当に楽だ。


夜はあっさりと食事。
子どもたちが寝静まってから、
妻と乾杯。
「後世に残すべきマンガ トップ3」
をお互い出し合い、熱く語り合う。
なかなか面白かった。

ちなみに、自分のトップ3は・・・

「ほめる」ことで子どもとつながる(8)

2012-05-02 | ほめる→子どもと繋がる
ほめるシチュエーションについても様々です。

=============================

・小声でこっそりほめる

・みんなの前で大きな声でほめる

・「~先生が言っていたよ、すごいね。」

・友達から伝わるように間接的にほめる。
 「ねえねえ、○○くんって、すごいな」
  →「先生がお前の事ほめてたぞ」

・日記、連絡帳でほめる

・親御さんからからほめてもらう
 (親御さんに連絡をいれておく)

・○○先生にほめてもらう
 「真先生から聞いたよ、すごいんだってな」

・全校の前でほめる(小規模校で有効)

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いろいろな形で、

学級全員の子どもたちが
「あぁ、自分は認められているんだ!」

と、満足感や安心感をもてるような
そういう声がけができればいいなぁと思っています。

「ほめる」ことで子どもとつながる(7)

2012-04-30 | ほめる→子どもと繋がる
ほめるタイミング。

毎日できることは、朝の健康観察です。

(当たり前のことで恐縮ですが)
私は毎日一人一人の名前をしっかり呼びます。
同時に、返事をしっかり確認します。

そして一人一人と確実に目を合わせるようにしています。
そこで、子どもたちの様子について
「感じる」ようにしています。


その際に、一言ずつ声をかけほめていきます。
(特にも学級開きから1ヶ月は毎日やりました)

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「姿勢がいいね」
「こっちをしっかり見ているね」
「声に張りがあるね」
「張り切っているね」
「腹の底から声が出ているね」
「きりっとしているね」
「笑顔がいいね」
「さわやかだね」
「大きな声だね」
「しっとりしているね」
「(声が)届くね」
・・・・
==================
などなど、とにかく、サッと声をかけていきます。

これだけでも、朝の雰囲気はグッと良くなります。
朝から、明るい空気になるのです。




ちなみに、先日は「笑顔とセットで」ということを話しました。

これは尊敬する先輩から教わった事ですが
================
男の子の顔を見るときは、
「自分の息子」だと思って
================
女の子を顔を見るときは、
「自分の恋人」だと思って
================

声をかけるのだそうです。

そうすると、とても自然な笑顔になります。
これは、実践してみて、納得しました(笑)


「ほめる」ことで子どもとつながる(6)

2012-04-29 | ほめる→子どもと繋がる
ほめるタイミングも大切です。

特にも授業中は「タイミングの宝庫」です。

机間巡視をしている時はもちろん、
子どもたちの一つ一つの発言や行動においても
細かく、細かく、「ほめる」ことを意識してきました。

校内研で、私の授業を初めて参観した方が、
必ず話されるのが
「授業中に本当にたくさん褒めている」
ということです。

授業中に褒められると、子どもたちはやっぱりやる気になるようです。
どんな小さな事でも、しっかり褒めてあげます。
(ただし、真剣にです。適当にしゃべると見透かされます)

特にも実技教科は、普段の倍ほめることができます。

図工や体育などは「個別評定」をしながら、
とにかく励ましていきます。

私は、芸術のセンスもないし、運動神経も鈍いです。
もちろん指導力も足りないのですが、

それでも子どもたちがそれなりの水準の作品を作ったり、
全員が25m泳げたりするようになるのは
「褒める」
ということが影響しているのではないかなぁと思っています。