国の政治のしくみ

2011-01-26 | 授業記録
導入は裁判クイズ。
tossランドから実践のヒントを頂く。

子どもたちが「裁判所」について興味をもったところで、課題を提示

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国会・内閣・裁判所は、どのような
はたらきをしているのだろう。
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予想も相変わらず面白い。
この「予想」段階で盛り上がる児童が増えてきた。
もちろん、勝手な(ふざけた)予想は容認していないのだが、
子どもたちは独特の感性と、今までに習得した知識を活用して発表してくる。
楽しい一時だ。

追究場面は、
「国会」「内閣」「裁判所」について、教科書や資料集を使って、
そのはたらきについて調べさせる。
(箇条書きで)


また、以前子どもたちが調べた新聞記事が、この三つの機関と
どのように関わっているかについてもまとめる。



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国会と内閣と裁判所、どの機関に
一番権力があるでしょう
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と発問。

子どもたちは理由をつけながら、発表した。
ここで、これらの権限が、お互いに抑制し合い、均衡を保つ仕組みになっていることを
確認。

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・もしも、裁判所に最高権力があって、ちば先生が、裁判長だったら・・・・
・もしも、内閣に最高権力があって、ちば先生が総理大臣だったら・・・
・もしも、国会に最高権力があって、ちば先生が議員だったら・・・
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賄賂や学区名を混ぜながら、シミュレート。
子どもたちは「お互いがチェックし合わないとダメだ!」と気づいた。



そこで、三権分立について確認。


言葉の意味までしっかり教えることができ、良かった。

導入の「裁判クイズ」が盛り上がり過ぎてどうなるかと思ったが、
今回はちゃんと「課題のまとめ」「感想」まで行けた。

ぎりぎりセーフ。。。



平和を守る

2011-01-25 | 授業記録
日本国憲法三つの柱の最後「戦争放棄」の授業

課題を
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平和への願いは憲法に
どのように表されているのだろう
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とした。


予想は、かなり的確に出た。
この辺りにも授業の積み重ね、子どもたちの成長を感じる。
嬉しい。


追究活動は「広島記念式典」の写真を活用する。


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この写真を見て
分かったこと
気づいたこと
(疑問に)思ったこと
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を調べ、発表させる。

一人平均7、8個見つけた。

これらが「平和主義」の本質に収斂されていく。


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参加している人々はどんなことを思っているか?
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市長が一番伝えたいことは何か?
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について、二人組で話し合わせながら発表。
これまた活発に意見が出、板書で整理するのに困った(苦笑)


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戦争はしたくない
核兵器をなくしたい
ーーーーーーーーーーーーーー
という、多くの人々の願いについてまとめた後、
「日本国憲法第9条」を読む。


この9条は、3文によって構成されているので、
その3文をそれぞれ短く要約させ、発表させた。


ーーーーーーーーーーーーーー
・永久に戦争や武力を放棄
・陸海空軍の戦力を持たない
・交戦権を認めない
ーーーーーーーーーーーーーー
子どもたちが発表したことをまとめた。
これが、課題のまとめともなった。

広島の秋葉市長のメッセージと関連づけて、
非核三原則についても触れる。



最後に、
「非核平和都市宣言」について簡単に触れる。
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岩手県の中で、「非核平和都市宣言」をしている
市町村があります。どこでしょう?
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子どもたちは、いろいろと意見を出す。
その中で、この資料を提示。



ーーーーーーーーーーー
 一 関 市 だ !
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子どもたちは大喜び。

自分たちの街が「平和」についていろいろな取組みをしていることを知り、
嬉しい気持ちになったようだった。

最後の感想を書かせて授業は終了。

子どもたちはとても真剣に、一生懸命考え、発表した。

なんとか時間内に終わったが、やはり時間が足りない。
端折るところが多かった。

どうしてもムダが多い。
教師の余計な話(5分)を削ればすーっと行くはず。
分かっているけれど、毎回反省するということは、
それだけ自分に自制力がない証拠。

その他にも根本的な何かがあるのだろう。

一番の原因は、

「問題解決的な学習」のスタイルをがっちり守ろうとしていることだと思う。

学習過程にさらに軽重をつけて、長期的なスパンで5つの活動
(課題→予想→追究→発表→まとめ)がしっかり確保できていれば
若干流れを崩してもそれで良いと思うのだけれど、、、


兎に角
まだまだ未熟だということです。










すべての人が幸せに生きる(基本的人権の授業)

2011-01-19 | 授業記録
日本国憲法3つの柱。
昨日の「国民主権」に続き、本日は「基本的人権」の授業。

学習課題は、
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基本的人権とは、
どのようなものだろう。
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予想の段階で、子どもたちは
「権利」「自由」「平等」
というキーワードにたどり着く。





予想を受けて、追究段階。
今回のメイン資料は、教科書にある「国民の権利と義務」のイラスト。

パソコンで加工して、文章の説明部分を消して子どもたちに提示した。
個人→グループで、これがどんな「権利」「自由」「平等」なのかについて
考え、話し合った。


この活動がとても盛り上がる。
イラストから「基本的人権」を想像し、わいわいと話し合いながら
楽しそうにまとめていた。

発表後、「国民の義務」についても調べさせる。
「権利と義務」について、子どもたちにちょっと熱く語る。


基本的人権についてまとめたあと、
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現代の社会の中で、基本的人権は
どのように守られているか?
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ということを(教科書の資料を使って)考えさせる。
教科書指導書の発問を使ったが、子どもたちは一生懸命調べていた。

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・障害のある人
・在日外国人
・男女の差別
・アイヌの人たち
・ハンセン病患者の方
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憲法にかかげられた理想の実現に向け、自分たち一人一人が
差別を許さないという強い自覚を持ち、
人権を保障し合う社会を作ることの大切さについて教科書本文をもとにまとめる。
(話し合う時間までとれなかった・・・)


学習のまとめは、
「もし、○○の権利がなかったらどうなるか?」
を一人一項目担当し、想像させ、ノートにまとめた。
班→全体で発表したが、盛り上がった。
学習したことを生かして、みなまとめていた。

時間は若干オーバーしてしまったが、最初から最後まで計画通り流すことができた。

しかし、45分に収まらないということは、まだ授業にムダがあるということ。

余計な発問、説明は徹底的に削っていかないと、理想には(全然近づけない)

この素敵な子どもたちを相手に授業ができる期間も、残りわずか。
少々焦る。。。
頑張ろう!

国民主権 授業

2011-01-18 | 授業記録
国民主権について学習する時間。

■導入
新聞記事の内容が全て「日本国憲法」に収斂した前時を想起。
歴史学習で行った「日本国憲法三つの柱」を振り返る。

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国民主権
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基本的人権の尊重
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戦争の放棄
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と出た。

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ところで、国民主権って何なの?
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子どもたちは上手に説明ができない。
そこで課題を設定。

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国民主権とは
どういうことだろう
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予想の中で「選挙」が出た。
追究場面でも教科書の「投票場面」の写真でいろいろな情報を読み取らせる。
・しきり
・あかり
・投票箱
・列
など、細かく配慮された投票所の様子を子どもたちは読み取った。

投票箱について子どもたちが多く発言をしていたので、
子どもたちに本物の投票箱を提示。
昨日、市役所から借りてきた。



子どもたちは興味津々。
触ったり、分解したりと、10分近くは投票箱から離れなかった。
恐るべし実物の力。

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・投票箱の鍵
・投票用紙が中でパラッと開くシステム
・一番目に投票する人が中を見る決まり
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すんなり、子どもたちは理解できたようだった。
実際の投票のシミュレーションでは
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初恋の人の名前を書いて投票しようよ!
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と、指示。
これには、子どもたちから大ブーイング(苦笑)
実際は何を書いてもいいということにしたが、
あとで読んでみたら子どもたちからのメッセージで
ほろりときてしまった(涙)


投票箱の読み取りを終えて、発問。
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なんで、こんなにきっちりと、細かく
投票をするのか?
(段ボール箱に入れてくださいでいいじゃない?)
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(ちなみに、しん先生が当選したら、男子は全員海パンで登校させる法律を作るな~)
とつぶやいたのが功を奏したのかもしれない。
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(段ボール投票は)

 絶 対 ダ メ ! ! ! 
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という子どもたちの声。
(女子の声が強烈に強かった)


その根拠はどこにあるのかを教科書本文から探させた。
子どもたちは一生懸命教科書を読み込んだ。

国民の一票が国の方向を変えていく
それこそが国民主権であり、
だからこそ、ここまで厳粛に、きっちりと投票が行われていることを
子どもたちは学習した。

ここから先は駆け足で授業。
(投票箱を出したことで、時間が足りなくなった・・・)

3学期初日に宣言した、授業後半の言語活動の充実は、、、
今回は厳しかったです。。。

自分の指導構想の未熟さを、またまたまたまた痛感。

今度こそ!