鉄マニズム
ホイドーズ鉄マンの日々
 



悲劇、将軍の行方

第五話
[目撃者]

なにも答えが出ないまま沈黙が続いた、、

もはや朝日を向かえようとしていた時刻である、

遠くの方から何やら足音が近ずいているのを次郎丸は聞いた、

その音は徐々に次郎丸たちのいる部屋に近づいたかと思うやいなや、障子が勢いよく開けられた!


[次郎丸様ー!!このような時刻にもうしわけございません!!]

よりき(警察)の文衛であった!


文衛はよりきの中でもとりわけその才を発揮し、数年前から城内の見回り組の頭役も努めていた。

なので次郎丸達が話し合う部屋もわかっていたのである

文衛は少し酔っているようだった。

そしてその横に、もはや意識はないのではなかろうか?という男が文衛に引きずられて来ていた。

[何事じゃ?!]
次郎丸がいうと、文衛は、、

[それがし将軍様には大変よくしていただきました、その将軍様があのような亡くなり方をされて、、この世の不条理を恨みながら酒をあおっておったのれす、、、]

[ところでそやつは誰だ?]
次郎丸は聞いた
この男、私が酒をのんでいた店に居合わせた者でございまして、こやつが、[オイラびっくりしちまったい!あの将軍様を町の入り口に抱えてきた奴が居る!
オイラもう、ホントにびっくりしちまってよぅ!!]

などといっておったのです!

そこでおまえの見た者を教えよ!

となりましたところ
この男なんと銭が欲しいといったのでございます

恥ずかしながら私には日々の自分の一杯をやりくりするぐらいしかございません!

そこでいっそ次郎丸様にあっていただこうと思った次第でござらまする!



そうか!

望みの額をあたえよう!

言うてみよ!
次郎丸はその男を見た。

つづく

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