鉄マニズム
ホイドーズ鉄マンの日々
 



お休み!!

悲劇、将軍の行方

ご愛読の皆様、ホイドーズの活動が著しく激しくなってくる為、しばらく連載は出来なくなるでしょう!

つづきは、しばらくお待ち下さい!

第七話 [出陣]では百姓上がりの仁太が大活躍します

お楽しみに!!

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悲劇、将軍の行方

第六話 [鬼]

いくら欲しいのだ?それよりも貴様が見たと言うものこそ本当なんであろうな!

次郎丸は声を荒げた。

しかしこの男[あの~たしか~、、いやいや、う~ん、なんというか~]

と、酔いがまわってらちがあかない。

少々短気な所がある鷹滋が
[おい!貴様!!]と、その男の胸ぐらを掴み障子ごと表に放りなげた!

投げ飛ばされた男はそのまま、う~んう~んとうなっている所に、すかさず鷹滋は桶いっぱいの水を浴びせた!

バシャッとやられたその男!

[うひゃっ]となり、正気を取り戻したとたん!

[鬼だ!鬼だったんです!オイラはじめてみただす!ほんとびっくりしちまってよ~]


皆、顔を見合わせた。

[鬼?]

ここに居る誰もが見たこともなく、4年前ごろ[山の麓で鬼が出た]という噂がひろまった事はあるが、あくまで噂。

誰もがそのうち忘れていったのだ。

[詳しく話せ]
冬力が低く言った。
男は正しく膝をおりかしこまって話はじめた。

[オラ、岩木岳の麓で百姓しております仁太というもんでごぜぇます、


あの日は町に野菜なんかを売りに来て、結構うれだもんで、そのまんま仲間と飲んだんです。

そんで朝になりかけころ家さかえるべと町の入り口まできたときです。

なんだか朝靄のなかからおっきいものがのっしのっしど歩いてきたのです。

なんだべとおもってだら、真っ赤な体した大男、頭にはなんだか布をまきつけておりましたが、かくしきれるものではない大きな角が見えておりました。

オラはもう恐ろしくて、草木の中に隠れたわけです。

そしたら、その大男は町の入り口に手のひらにあったものを置いて、またのっしのっしと朝靄の中に消えていったんです

オラは何を置いたんだべ?と見に行ったら、それが、なんと、、、将軍様だったわけで、、

もう、なにがなんだがわがねぇぐなって
そのままここへきたのです、

ほんで叫んだ!

しんでら~!将軍しんでら~!
町の入り口でしんでら~!]

確かに、次郎丸はあの日、その声で起きたのだ。


次郎丸が言った。
[仁太とやら、それが鬼だというのか?]
仁太は[間違いねぇす、オラ目だけはいいんです]

[ならば兄を殺したのも鬼だと?]

[う~ん、んだとおもいますけんど~]

次郎丸はまさか?鬼?
だがこの男、銭ほしさの為にここまでの嘘をつくともおもえぬ、


そして今この手がかりしかないのも事実!

仁太、おまえはいったいいくら欲しい?

[あの~、じゅ、十両ほど、、]


よかろう、

して、おまえはその鬼の住みかはわかるか?

[いんや~、オラはわがんねすけど、家のばぁさまだばわかるかも]


方法はなんでもよい、兵も出す。
なんとか探してはくれぬか!

見つけてくれさえすれば百両出そう!!

仁太!やってはくれぬか?


[次郎丸様!男仁太!やってみせますとも!
次郎丸様にここまで言われて断ったとあらば百姓の名折れ!

見事みつけてみせましょう!!

いえ、もはや銭などいらんでござる!

御敵!あのにっくき鬼を打ちとりましょうぞ!!]

なぜか仁太は侍口調になっていた。

つづく

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悲劇、将軍の行方

第五話
[目撃者]

なにも答えが出ないまま沈黙が続いた、、

もはや朝日を向かえようとしていた時刻である、

遠くの方から何やら足音が近ずいているのを次郎丸は聞いた、

その音は徐々に次郎丸たちのいる部屋に近づいたかと思うやいなや、障子が勢いよく開けられた!


[次郎丸様ー!!このような時刻にもうしわけございません!!]

よりき(警察)の文衛であった!


文衛はよりきの中でもとりわけその才を発揮し、数年前から城内の見回り組の頭役も努めていた。

なので次郎丸達が話し合う部屋もわかっていたのである

文衛は少し酔っているようだった。

そしてその横に、もはや意識はないのではなかろうか?という男が文衛に引きずられて来ていた。

[何事じゃ?!]
次郎丸がいうと、文衛は、、

[それがし将軍様には大変よくしていただきました、その将軍様があのような亡くなり方をされて、、この世の不条理を恨みながら酒をあおっておったのれす、、、]

[ところでそやつは誰だ?]
次郎丸は聞いた
この男、私が酒をのんでいた店に居合わせた者でございまして、こやつが、[オイラびっくりしちまったい!あの将軍様を町の入り口に抱えてきた奴が居る!
オイラもう、ホントにびっくりしちまってよぅ!!]

などといっておったのです!

そこでおまえの見た者を教えよ!

となりましたところ
この男なんと銭が欲しいといったのでございます

恥ずかしながら私には日々の自分の一杯をやりくりするぐらいしかございません!

そこでいっそ次郎丸様にあっていただこうと思った次第でござらまする!



そうか!

望みの額をあたえよう!

言うてみよ!
次郎丸はその男を見た。

つづく

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悲劇、将軍の行方

第四話 [片目の月]

沢山の人が並んでいる、皆、悲しみをたずさえて、、

葬儀は将軍一郎丸様の事とあって隣国、または四つばかりの山を越えねばならぬほど遠い国からも早馬で駆けつけた者もいた。

兄、一郎丸の人徳なのか、それともこの国の豊かな自然がもたらす作物、
それらを他国に売り、そして得た財産を我が物にと狙う輩か、

とにかく止めどなく人は来た。

次郎丸はその人のなかに、よもや兄を殺した下手人がいるのではないかと、
気を張った。

そうして二日がたった。

ようやく水を上げにくる人たちもちらほらとなり、次郎丸は二日間の気を張り巡らした心を緩めた。
めぼしい者もいなかった。
その日の晩である。
次郎丸は三人の家臣と考えていた。
蔵三という男が言った。[いったい誰がどんな方法で。
しかも、なにが狙いだ?]
鷹滋という男が言った。
[恨みか?
しかし尊敬されることはあっても、恨まれる事などないぞ! 将軍様は家臣、そして民にも心配りをわすれなかった]
冬力という男がいった。
[しかし、あの将軍様の胸から腹から、一撃で潰してあるのだぞ!!

籠城戦で外から来た敵を打ち返す、大木で作った[大振り子]でも使わなければ、ああはなりますまい!

そんなものが簡単に作れる訳もない。
大の大人が20人は要るぞ!

またそんな物を作っていたらすぐにばれてしまう!

事故か?

ならば、、、ならば、、、]


答えの出ない夜を片目の月が見ていた。


つづく

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雨すげぇな!!

明日は俺の弾き語りライブ!

今日はその為に一人スタジオ!

横浜BBストリート
JR関内駅北口からすぐ!目の前にあるセルテビルの12階にあるライブハウスです!

高田馬場から一時間ぐらい!

俺は梅田と二人で行きます!

果たして二人ぼっちでいけるのか?

そしてかえってこれるのか?

後、ご期待!

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悲劇、将軍の行方

第三話 [死因]

十畳ほどの小さな部屋で調べははじまった、

兄、一郎丸は全裸で横にされ、医師がいろいろと見ては触り、見ては触りと繰りかえしていた。

次郎丸も部屋の一番遠い方で見守った。
医師がみたところ、斬り傷、刺し傷といった類のものはなかったが、

胸部が異常につぶれている!
しかも何度も強打されたものではなく、首の下からへそのあたりまでの広い部分が、何かの大きなもので打たれたのだろう、

そのため、肺、胃、心臓、人を動かす全ての臓器が一瞬にして壊されたわけだ、
腹を開けずとも中で無数の折れた骨がそれらを突きやぶっていることも容易にわかった。

助けを呼ぶ声もでず、息もできず、、
苦しかったであろう、、
首を落とされるのであれば、痛みなど、、、

次郎丸はそう思うと、今まで感じたことがないぐらいの怒りに駆られた。

強くにぎられたこぶしは指が手のひらを刺し、畳の上に血がおちた。


医師は次郎丸の顔をみて息を飲み込んだ。
目玉は真っ赤に血走り、とても齢23の青年とは思えぬほど苦悶のシワで覆われていた。

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悲劇、将軍の行方
第二話

[おもいで]

次郎丸は黙ったまま、下人を睨んだ。


[ひ、人を呼んできます!]
下人は走っていった。


次郎丸は骸となった兄を見ながら昔のことを思い出していた。

三つ上の兄は本当に自分をかわいがってくれた。

どこへ行くにも自分をつれていってくれ、勉学、剣術もよく教えてくれた。

ことに槍術においては右にでる者がおらん!と言われていた兄!
その兄からいろいろな槍術をしこまれたことで次郎丸もまた、[兄をも凌ぐ槍の使い手]と謳われた


そこまで育ててくれた兄を尊敬し、

また酒を飲んだときの少々やんちゃになる子供ぽいところもすきだった。



昨日も、

昨日も兄と酒をのんだ、
槍術の話、政り事の話、女の話。

いろいろ語ったのだ。

楽しそうに武勇を語る兄は、今は目の前で、もの言わぬ骸となっているのだ。

次郎丸はふいに遠くに目をやった、

よく兄と遊んだ岩木岳が朝日に照らされ、なんとも美しく日々の始まりを告げていた。


つづく



6月22日
日曜日

横浜BBストリートにて、ホイドーズ鉄マン!ソロ弾き語りがあります!!

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語り部 鉄マン

悲劇、将軍の行方
第一話
[事の始まり]

むかし、むかしのことじゃった。

その国ではここ二、三年 鬼は出ておらず、皆が平穏に暮らす日々が続いていた。


その日は朝から蒸し暑く、ある下人がからからに乾いた喉を癒すべく、外の井戸へ眠い目をこすりながらフラフラとあるいていた。


すると、町の入り口で膝をつき、ガックリと首を垂れ、肩をふるわせながら、咽び泣く男がいた。

下人は何事かと、近くへいった。


おい、おまえさん、いったいどうしたってぇんだ?

男は振り向いた。

その瞬間、下人は腰を抜かした。


振り向いた男が、将軍家の次男、次郎丸だったからではない。


その次郎丸の前にあったのは、ついこの間、家督を継いだばかりの長男、一郎丸の横たわる姿があったからだ。

口からは一筋の血を流し、その顔は土の色と茄子の紫が同居していた。

死んでいたのだ。


じ、じ、じろ~まるさま~!!

こりゃいったい!!

事のはじまりであった。


つづく

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なにをするかはまだ教えませんよ!

鉄マン夏休み企画!
将軍ソウルから生まれた物語!

悲劇、将軍の行方

の連載がはじまるよ!
どこで?

ここで!

お楽しみに~!



昨日のライブもみんなのおかげで燃えました!

ありがとう!

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さすが!超音速型チャリ!唐雉子号!


しかしがくは話題の副都心線のおかげさまでちょっとおくれるそうだ!

がんばれ!!がく!!
走れ!!がく!!

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