本願寺月光蟲です。
先日作家のねじめ正一さんのエッセイを読んでたらチャーハンの話が書いてあった。
ねじめ正一さんのウチでは誰一人美味しいチャーハンを作れる人はいなかったが子供時代は「まあ、こんなもん」みたいな感覚で食べていたそうだ。
これ、うちも似ていた。
父のチャーハンは水っぽいがまあまあ。
私のチャーハンは固いと言われた。
母親、、、母親のチャーハン、コレが色んな意味でマズイ！
味もマズイ
手抜き加減が半端なくマズイ
マズイから真面目に作ってと言ったら逆切れして定番の「いやなら食べるな」と茶髪のシングルマザー(職業水商売、内縁の怪しい男付き)みたいな事言う。
で、姉が作ると家庭レベルで普通。
だが、姉の凄いとこは料理なんか好きじゃなくて自炊よりも金出して美味しいものを食べに行くか、自炊がめんどい時は我慢するとかだった。
私が驚くのは、適当に姉が作った料理はスーパーの弁当なんかよりはるかに美味いんだが、姉は料理がめんどいからあきらかにマズイ弁当を食べてたりする。
姉の料理の知識は11歳女子程度だと思うが、ささっと作って適当に作ったものが美味かったりする。
小学生の頃、母親が訳のわからないチャーハンを土曜日の昼に出してきた。
父は休みで一緒に食べるがなんも言わない。
「これは？」と聞くと「おかかチャーハンだ」と母親は言う。
ネットが普及してからの話だが、確かにそういうチャーハンはあるんだよ。
だが、ネットで知ったおかかチャーハンはそれなりに手がかかっていた。
うちの母親のおかかチャーハンが凄いのはレシピだ。
ご飯(その日により冷や飯か何故か炊き立てもあった)を油を垂らしたフライパンに入れる→米を入れた瞬間かつお節を適当な量を投入→炒めてる音が出るまで数回かき混ぜる→できあがり
ありえねーだろ、、犬だって喰わないだろ、こんなもん、、、。
卵すらないんだよ（笑）
だが父は黙って食べていた。
私と姉は逆切れする母に対しめんどいから2回目からなんも言わなくなった。
で、私が高校を卒業するまで月に1回はこれを食べさせられていた。
が、ねじめ正一さんと感覚が同じで「まー、うまかねーけど手抜き料理だし、チャーハンってこんなもんだろ」と自己洗脳みたいな、、、。
だが、中学生あたりから自分でもたまにチャーハンを普通に作ってたんだがもちろん母がいない時だ。
父にあげたら笑顔で食べていた。その笑顔を私は忘れられないでいる、、、。
話がそれた。
チャーハンの話だが、素晴らしい料理だと知ったのは18歳の頃だ。
それまでは外でチャーハンなんか食べた事なかったんだが、上京して適当に入った空気が昭和なラーメン屋で食べたら少し感動するくらい美味くて。
その後、高級中華料理店で頼んだチャーハンが凄まじく美味くて、奥が深いな、と。
今もたまに自炊でチャーハンを作るがやはり火力が問題で家庭のコンロだときつい。
あとはやはり腕というかセンスだ。
センスの後に腕だよ。
姉の適当に作ったチャーハンを越したとは思うが、姉が普通に毎日自炊する女だったら今頃天と地程の差があるように思う。
よく、卵焼きを作らせたら腕がわかると言いますが、それは腕の問題。
そもそも自炊するやつは卵焼きをそれなりに作る事は難しいのをよく知っている。
チャーハンだと、余程のバカじゃない限り見よう見まねで作れるから腕はともかくセンスはすぐわかる気がする。
料理は「ま、こんなもんだろ」と思ってるとセンスも腕もあがらない。
自炊をせず、外食ばかりの人やいまだに親が作ってくれるとか旦那や妻、恋人が作ってくれる人も舌を磨かれるし味を吟味しながら食べたほうが良いよね。
毎日作ってくれる人が基準な味になると舌も向上しない気がする。
そりゃ上手い人のはほんと美味しいけど上には上がいるしね。
よく「おふくろの味が1番」みたいな事を真顔で言うきもい大学生やリーマンがいるが、思い出の味は別問題。
だが聞いてもないのにそんか事言ってる奴に限ってロクなもん喰ってねーんだよな（笑）
マザコンきもい。
話がそれた（笑）
チャーハンは腕の問題は後回しとして、まずはセンスがよくわかる。
たまには自分で作ってみましょう！
追記
チャーハンの他にも焼きそばと焼きうどんも同じである。
私の母親の焼きそばと焼きうどんは、、、、一種のトラウマであり、小学生の頃姉と大声で泣いた事がある、、それはまた別の機会に。
さらに追記
ネットの話題で「ヨメのメシが不味い」というのがある。
笑いを通り越して恐怖や死を感じる話題になってるが、母親のメシがトラウマも異常な数だと思うが、、。
さらに追記
クックパッドで拾った、おかかチャーハン↓
美味そうだ、、レシピみたらもちろん私の母親と全然違う（笑）
てか、、父はいまだに母の料理を食べているんだよな、、、
