対話 「Ｈ30抱負」

「新年あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします」

「若干遅いですけど、はい、今年もよろしくお願いします」

「今日が仕事始めだったからね、会う人みんなに言ったよこの挨拶。長い。めんどい」

「そこは風習ですから我慢しましょう。でも明けまして云々は面倒だから、今年もお願いしますだけでいいと思います」

「さて思い返せば新年に関するイベントを特にやっていなかった気がします」

「同級会と親戚周りすれば十分じゃないですか。正月は休むもんです」

「1年の計は元旦に有りと古くから言うでしょうばかちん！」

「その元旦をほとんど寝て過ごして次日の出がどうとか訳わからないことほざいてた人にばかちんとか言われたくないですが」

「とにかく今年が始まるにあたり、今年1年頑張るぞって切り替えが必要なんです」

「つまり何するんですか」

「今年の抱負を決めます」

「なるほど、それはいいですね」

「とりあえずこのブログ100記事書きます」

「ふ、ふ、ふ」

「完全に馬鹿にした笑いだなそれは」

「いや、3日に1回の更新ですからできないことはないと思いますけど、できますか？」

「できるできる。自覚した色々。いちいち力いっぱい名文を書こうとしたら無理だ。ハードルを高くして、負荷を高めると駄目なんだ俺は。ただこうして赴くままに文を垂れ流すだけならいける！」

「自分の文を糞尿か何かみたいに言わないでください」

「ランニングを趣味にしてて思ったことがあるんだけどさ、俺全力で走ると大体1時間を11ｋｍペースなの」

「ま、趣味なら悪くないペースですね」

「体重85ｋｇの重身でこれは頑張ってると思う。でもさ、これ膝に負荷がくるんだよね。毎日やってらんない。途中で疲れが苦痛に感じるのはいかん」

「はいはい」

「時速8.5ｋｍ。これなら疲れず、心地よく最後まで走れる。だから毎日とは言わないまでも、週3，4日は走れる」

「ふむふむ」

「ブログの更新も同じだ。今まで面白い話を書こうと気負うから疲れたんだ」

「今まで面白い話書いてましたっけ」

「わかってますそこはわかってます。でもやっぱうんうん唸りながら書くのは辛い。毎日続かない」

「書きやすいやり方で攻めれば安定した量を書けると？」

「そうそう。量は質を凌駕すると誰かが言ってました」

「一理あります」

「だから文章の完成度はとにかく置いといて、好きなように書いてみます」

「いいんじゃないですか。結局趣味ですし、好き勝手に書くのは大賛成です」

「なので、今年の抱負はブログ100記事掲載」

「で、後は何でしょう？」

「後って何？」

「今のは趣味に関する抱負ですよね？やりたいこと、やらなければいけない事についても色々目標を立てて、この1年もっと実の成るものにしましょう？」

「うーん。体重を10ｋｇ減らします」

「おお」

「写真を応募して入選」

「いいですね」

「写真で思い出した。観光地で観光客を写真撮影したい」

「どういうこっちゃ」

「いや、将来マジで写真関係の仕事につきたいから、集合写真の撮り方の修行。集合写真を撮ろうとしている人に、代わりに写真を撮ってあげるの。知らない人の笑顔を引き出すの面白いよ。今までもたまにやってた」

「不審者と間違えられますよ。いや、不審者が正解かもしれませんね」

「失礼だな」

「そういや宅建の勉強どうなりました？」

「結局去年勉強しなかったし。いつかは必要になるけど現状優先順位が低い。でもやるか」

「仕事に関する目標ももう少し欲しいですかね」

「仕事に直接関係しないけど、経済学と流通学を学びたいな」

「色々出てきていいですね」

「そうだ、忘れちゃいけない。猟銃免許取りたい」

「いきなりだな」

「ジビエブームとか言ってるけどさ、実状必要に迫られてるから、需要出てくると思う。それより何より銃打ちたい」

「怖い怖い怖い」

「けどあれ金かかるから。カメラもそうだけど趣味は本気出したらお金がどんどん飛んでいく」

「自分の為もいいですけど家族の為に何かするのもいいものですよ」

「あー旅行かどっかに連れてったほういいかな」

「恋人を家に連れてきた方が喜びますよ」

「・・・」

「・・・」

「お休みなさい」

「いい加減この流れ何とかしましょう」