「カエルの歌が聞こえてくるよ。ぐわっ、ぐわっ、ぐわっ、ぐわっ、げろげろげろげろぐわっぐわっぐわっ」
「梅雨が近いですね」
「梅雨はどうでもいい」
「話にあわせてあげたんですよ?」
「外でカエルが鳴いてるから思い出したんだけど、常々この歌の歌詞で気になっている所がある」
「いい年していきなりカエルの歌を歌い始める貴方の頭の方が気になります」
「『カエルの歌が聞こえてくる』とな」
「いいんじゃないですか?」
「聞こえてくるってことは・・・近づいてくるのか?」
「ああ、カエルが」
「しかも団体で」
「きもいですね」
「『ぐわっぐわっ』の中にウシガエルも交じってるぞ多分」
「重低音もばっちりですね」
「きもいで思い出した。職場の話してもいい?」
「働いてるんですか貴方?」
「ばかやろう。んとね、職場に倉庫があってさ。その中にステンレス製の洗面台がついてるんだ、簡易な水道と一緒に」
「はいはい」
「で、この倉庫今の時期なかなか入らないんだけど、ちょっと用事があってさ。倉庫入って、洗面台行ったんだ」
「ほうほう」
「で、洗面台の中。ゴキブリが死んでた。食うもの無くて餓死してたのかな。ひっくり返っててピクリとも動かないんだよ」
「自慢じゃないですが私ゴキブリは得意ですよ」
「ゴキブリ得意の意味がわからない。ゴキブリ得意とか言う人とお近づきになりたくない」
「家に結構出てましたから。ゴキブリ」
「ぎゃあぁ。絶対お前の家に行きたくない」
「昔の話ですよ。それで?」
「死んでるからってそのままにしてるの嫌じゃん?だから近くにハエ叩きがあったからそれですくいあげようとしたんだよ」
「はいはい」
「で触った瞬間」
「・・・」
「『ガサガサガサガサ』」
「きゃーーー」
「ステンレスの上だから余計足音が大きく響いて『ガサガサガサガサ』」
「きゃーーーいやーーー」
「俺あんな悲鳴あげたの久しぶりだった。ゴキブリ並みの生命力とはよく言ったもんだ」
「結局どうしたんですそれ?」
「意を決して潰した。きもかった」
「頑張りましたね」
「今口ほどにもなく悲鳴をあげたなゴキブリ得意男」
「人をゴキブリを喰らう怪人みたいに呼ばないでください。なまじ経験値がある分リアルに想像できてしまったんですよ。じゃあお返しに私もひとつ話を」
「え・・・ゴキブリについて?」
「この話の流れはそうでしょう。先ほどゴキブリが家に出ていた、と言いましたが、このゴキブリ共、実は遭遇する場所は家の中ではなく庭だったんですよ」
「何それ怖い」
「で、家の外のどこかに巣を作ってるんじゃないかなーとある時思い立ちまして」
「話の先が見えるよーやだー」
「話を振ったのは貴方です。そして目をつけたのが犬の小屋」
「・・・うん」
「手作りで木製。小屋の底側に隙間があるんですよ。そこに殺虫剤をかけたら」
「・・・・・うん」
「ゴキブリが4、5匹ちょろちょろ這い出てきたんです」
「うわぁうわぁ」
「ああ、これいるなと。犬にはどいてもらって、小屋をひっくり返そうと」
「ひぃぃぃ」
「意を決して『おりゃ』と小屋をひっくり返す!」
「・・・・」
「底にゴキブリがみっちりと・・・」
「きゃーーーーいやーーー」
「殺虫剤では追い付かないのでハエ叩きでべしっ!べしっ!心を無にして!」
「ぐわああああ」
「犬のえさが近くにある上に犬の体温で暖まる。絶好の繁殖ポイントだったんでしょうね。犬には迷惑かけました」
「・・・おええええ」
「・・・誰も救われませんねこの話題」
「・・・もう止めようこの話題」
「・・・そうしましょう」
「・・・」
「・・・」
「・・・ゴキブリって燃やすと断末魔の声をあげるって本当かな」
「止めましょう!?」
「梅雨が近いですね」
「梅雨はどうでもいい」
「話にあわせてあげたんですよ?」
「外でカエルが鳴いてるから思い出したんだけど、常々この歌の歌詞で気になっている所がある」
「いい年していきなりカエルの歌を歌い始める貴方の頭の方が気になります」
「『カエルの歌が聞こえてくる』とな」
「いいんじゃないですか?」
「聞こえてくるってことは・・・近づいてくるのか?」
「ああ、カエルが」
「しかも団体で」
「きもいですね」
「『ぐわっぐわっ』の中にウシガエルも交じってるぞ多分」
「重低音もばっちりですね」
「きもいで思い出した。職場の話してもいい?」
「働いてるんですか貴方?」
「ばかやろう。んとね、職場に倉庫があってさ。その中にステンレス製の洗面台がついてるんだ、簡易な水道と一緒に」
「はいはい」
「で、この倉庫今の時期なかなか入らないんだけど、ちょっと用事があってさ。倉庫入って、洗面台行ったんだ」
「ほうほう」
「で、洗面台の中。ゴキブリが死んでた。食うもの無くて餓死してたのかな。ひっくり返っててピクリとも動かないんだよ」
「自慢じゃないですが私ゴキブリは得意ですよ」
「ゴキブリ得意の意味がわからない。ゴキブリ得意とか言う人とお近づきになりたくない」
「家に結構出てましたから。ゴキブリ」
「ぎゃあぁ。絶対お前の家に行きたくない」
「昔の話ですよ。それで?」
「死んでるからってそのままにしてるの嫌じゃん?だから近くにハエ叩きがあったからそれですくいあげようとしたんだよ」
「はいはい」
「で触った瞬間」
「・・・」
「『ガサガサガサガサ』」
「きゃーーー」
「ステンレスの上だから余計足音が大きく響いて『ガサガサガサガサ』」
「きゃーーーいやーーー」
「俺あんな悲鳴あげたの久しぶりだった。ゴキブリ並みの生命力とはよく言ったもんだ」
「結局どうしたんですそれ?」
「意を決して潰した。きもかった」
「頑張りましたね」
「今口ほどにもなく悲鳴をあげたなゴキブリ得意男」
「人をゴキブリを喰らう怪人みたいに呼ばないでください。なまじ経験値がある分リアルに想像できてしまったんですよ。じゃあお返しに私もひとつ話を」
「え・・・ゴキブリについて?」
「この話の流れはそうでしょう。先ほどゴキブリが家に出ていた、と言いましたが、このゴキブリ共、実は遭遇する場所は家の中ではなく庭だったんですよ」
「何それ怖い」
「で、家の外のどこかに巣を作ってるんじゃないかなーとある時思い立ちまして」
「話の先が見えるよーやだー」
「話を振ったのは貴方です。そして目をつけたのが犬の小屋」
「・・・うん」
「手作りで木製。小屋の底側に隙間があるんですよ。そこに殺虫剤をかけたら」
「・・・・・うん」
「ゴキブリが4、5匹ちょろちょろ這い出てきたんです」
「うわぁうわぁ」
「ああ、これいるなと。犬にはどいてもらって、小屋をひっくり返そうと」
「ひぃぃぃ」
「意を決して『おりゃ』と小屋をひっくり返す!」
「・・・・」
「底にゴキブリがみっちりと・・・」
「きゃーーーーいやーーー」
「殺虫剤では追い付かないのでハエ叩きでべしっ!べしっ!心を無にして!」
「ぐわああああ」
「犬のえさが近くにある上に犬の体温で暖まる。絶好の繁殖ポイントだったんでしょうね。犬には迷惑かけました」
「・・・おええええ」
「・・・誰も救われませんねこの話題」
「・・・もう止めようこの話題」
「・・・そうしましょう」
「・・・」
「・・・」
「・・・ゴキブリって燃やすと断末魔の声をあげるって本当かな」
「止めましょう!?」
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