あともう少しだけ

日々の出来事綴ります。やらずに後悔よりやって後悔。

対話 暑さ対策

2014-05-30 21:07:50 | コラム
「この暑さで扇風機は無いだろ。クーラー買おうクーラー」
「クーラーはお金かかりますからねぇ。今の安月給じゃ無理です。でもいいじゃありませんか、扇風機。風流で」
「風流で涼しくなるなら苦労はしなーい。風鈴もうるさいだけだし。窓開けようにも虫入ってくるし」
「聞くところによると最近の扇風機も発達しているらしいですよ。水を気化させて冷気を送ることができるとか何とか」
「マジで?よし買おう今買おう」
「もう電気屋はお休みです。明日下見にでも行きましょう」
「どうせ電気屋行くならクーラーを」
「駄目です。あ、風流と言えば。少々時期が早いですけど夏の風物詩、怪談でもお話しましょうか?」
「やだ。怪談抜き。俺怪談嫌い」
「タクシーの運転手さんから聞いた話なんですけどね」
「話を聞けよ」
「その日運転手さん大船渡から帰ってきたらしいんですよ」
「ちょっと待て。それは洒落になっていない」
「・・・駄目ですか?」
「何となくだがここで話す事じゃない気がする。止めとこう」
「うーん。じゃあ別の話にしましょ」
「賢明な判断だ」
「私の家幽霊出るんですよ」
「色々出るなお前んち!?」
「直接見たことは無いんですけどね。夜お経が聞こえたり、ラップ音が鳴ったり」
「大丈夫か?呪われてんじゃないか?」
「霊感0なので問題ありません」
「そういう問題じゃなくて」
「怖くないですか?」
「怖いとか涼しいとか言うよりただびっくりした」
「怖い話はあまりストックが無いのですけど」
「無理に怪談をやる必要は無いんだよそもそも。涼しくなればそれでいい訳」
「取りあえず窓を開けましょう」ガラガラ
「だから虫が入ってくるんだって」
「それでは扇風機を窓の方に向けてみましょうか」クルッ カチッ ブオオオオ
「おおっ!これなら風圧で細かい虫が入ってこない!やるな!」
「ありがとうございます。農家さんのビニールハウスで同じ事をしていたので参考にさせてもらいました」
「素晴らしい!農家さんの知恵万歳!これで集中して本が読める!」
「それは何よりです」
「・・・・・・・・」
「・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・!」
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
「おい?」
「はい?」
「外の涼しい空気が入ってこないんだが」
「外に向けて空気を出しているんだから当然ですね」
「本末転倒だよ!あっよく見ると部屋に細かい虫入ってきてるし!効果ねー!」
「この方法は駄目ですか。ではこうしましょう」ガチャ
「?窓を閉めて・・・」
クイッ
「おおっ!扇風機をこちらに向けた!!」
「どうです?」
「風が心地よい!素晴らしい!」
「やりましたね」
「おう!これで集中してパソコンをいじれる」
「それは何よりです」
「・・・・・」
「・・・・・」
「・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・」
「何か違う」

最新の画像もっと見る

コメントを投稿