今年の漢字

清水寺で恒例の今年の世相を表す漢字が発表された。今年は「税」だと。何でだ。
消費税が増えたから？だったら竹下さんの時の方がよかったではないかと思ったが、当時は「今年の漢字」投票が始まってなかったか。しかしどうせ数年後にはまた増税するんだからわざわざこの字を選ぶ必要もなかっただろうに。このまま税が増え続ければ、今年の漢字が「脱」になる年も遠くはあるまい。

個人的に、今年の漢字はどう考えても「妖」が適切だったと思う。妖怪ウォッチのブームは言うに及ばず、今年は妖怪みたいな人間が次々と発生した。２月の科学者とか、４月の作曲家とか、７月の県議会議員とか、今月のしぇしぇしぇとか。最後のは語感が国民的妖怪に似ていてなお良し。人として良くないけど。流行語になった「駄目よ以下略」の芸人も見た目は妖怪そのものじゃないか。
あまりマイナスイメージの字をあてがうのも悲しいかと思って改めて辞書で「妖」を引いてみた所、なまめかしい、異様に美しいことを意味することを知った。スケートの羽生の演技やテニスの錦織の熱戦は「美しい」と言っていい。うん、考えれば考える程「妖」がよかったな。

とにかく今年は奇妙な出来事が起こりすぎた。いちいち原因を分析する気も失せてくる位に。もう全部「妖怪の仕業」で片付けてしまっていいんじゃないだろかと、投げやりな気分になってくる。そりゃ妖怪ウォッチも流行る訳だ。