あともう少しだけ

日々の出来事綴ります。やらずに後悔よりやって後悔。

対話 今年の抱負

2015-01-01 20:45:29 | コラム
「輪ゴム無い?輪ゴム」
「ありませんねぇ。そこらへんにあったような気がしますが」
「あ、クリップあるじゃん。これでいい。ゼムクリップ。ゼェムクィリップ。」
「クリップの正式名称を何度も連呼しないでください。何に使うんです?」
「インスタントコーヒーの袋を開けたので閉じとかなければいけません。故にゼェムクィリップゥ」
「テンション高いですね。元旦から」
「テンション高くもなりますさ。やっと買ったんだから。見よ!この電気ケトル!」
「とっくに目に入ってますから今更強調されても困ります」
「自分の部屋で暖かい飲み物が好きな時に飲める・・・!文明開化の光がやってきたでぇ・・・」
「いつの時代の人ですか貴方」
「実際のとこ本当便利。今まで買わなかったのが悔やまれるレベルだ」
「体温を1度上げればカゼを引かなくなると言う位ですからね。お湯を飲んで体の中から暖まるのは良い週習慣だと思います」
「熱燗とか作れないかな?」
「作れるでしょうけど、使ったらちゃんと洗わなきゃダメですよ?」
「いちいち母屋の洗面台まで持っていくのが面倒だ」
「こちらの離れには流し場が無いですからね」
「そう、この離れ、そもそも寒すぎる」
「仕方ありません。四方が外気にさらされていますし、何より古い家だから隙間風が入ります」
「あ、明けましておめでとうございます」
「唐突ですね」
「こういうのはしっかりとこなしておかなきゃいかん」
「確かに。では明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします」
「この言葉を口にする事でやっと今年がやってきた感じがする」
「区切りをつけるという意味でも挨拶は大事ですね。初詣には行きましたか?」
「行ってない」
「あら珍しい。初めてじゃないですか?1月1日に行かないの」
「さすがに一人では行けません。変な目で見られます」
「誰かと一緒に行かないんですか?」
「家族で行く年でも無し、男友達と行くのも何か違う」
「では恋人」
「そういう話になってしまうのね」
「そろそろ追い込まれる年齢ですよね?」
「いやぁまだまだわからんですよ?」
「毎年この会話している気がしますが、だんだんリミットが近づいてきてるのをお忘れなきよう」
「はははは」
「では今年の恋愛運を占いに行きましょう!いざ初詣!」
「いいって!去年大吉引いたけど特に良い事無かったし!当たらないって!」
「恋愛運は『特に進展なし』だったでしょ!当たってます!」
「よく覚えてるなお前!もう夜だし今日は無理!」
「それじゃ明日です!明日は少しは人混みも落ち着くでしょう!パッと行ってサッとおみくじ引いて『彼女できますように』と祈って帰ってきましょう!!」
「いやぁ、今年は積極的ですね」
「貴方が消極的過ぎなんです。本当に積極的なら初詣でナンパでもしています」
「神前で罰当たるよ?」
「取りあえず願う所からです。思わなければ何も始まりません」
「はぁ・・・。あ、お湯沸いた。とりあえず一杯どうぞ」
「あ、これはご丁寧に」
ズズズズ
「はぁ」
「ふぅ」
「相変わらず、この手の会話は膨らまない」
「今まで余裕が全然ありませんでしたからね。何より気持ち的に」
「結局そこが問題になる」
「今年は頑張りましょう」
「毎年頑張ってるよ」
「それは知ってます。けど恋愛関係で本気で頑張った事は無いです」
「・・・やるだけやろうか。せめて笑い話にはなるだろう」
「今年の抱負はそれで決定ですね」

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