春

何度目かわからない春一番の風が無尽蔵に吹き荒れ、事務所のノボリがはためいている。4月中旬の春真っ盛り。桜が散る前に仕事さぼって散歩したい。もしくは日向ぼっこしながら本読みたい。春は生き物の目覚めの季節だ。そして一年のうち最も自然を感じる季節だ。こんな時に事務所に籠って外界と謝絶するなど不健康である。狂気の沙汰である。内なる自然に対する裏切りである。こんな社会に誰がした。昔の偉い人だ。ではこんな社会に生きる事を誰が決めた。自分だ。そんじゃあ仕方ない。諦めて仕事しよう。

週の始めの月曜日。これからの仕事でテンションも下がる、という訳でもなかったりする。土日はしっかり休んだので体力と精神に余裕がある。余裕あるついでに外を走りたいのだけど、前述したとおり風が強くて走る気がわいてこない。元気なのにじっとしているのはストレスだ。はっきり言ってつまらない。今日はジムも開いていない。休日に目いっぱい読書したので今日は別のことをしたい。もっと能動的なことを。こうした変遷を経て、現在ブログ更新に至る。

昨日久々にブログを更新してみたが、正直何を書けばいいのかわからなかった。久しぶり、というのがミソだ。一度日課になっていたものでも、少し離れてしまうとよくない。リズムが狂う。普段からどうという文章を書いている訳でもないが、書くことを長らく止めてしまうと水道管がサビて水が詰まったかのように、とにかく言葉が出てこなくなる。昨日無理やりブログを更新したことで、とりあえず今日はタイピングが進む。毎日やるって重要だ。内容が何であれ。

春物の服を買いたい。特にズボンが欲しい。最近、4年前に買ったお気に入りのズボンが壊れた。体型が太くなったとかそんな理由では断じてなく、単純に経年劣化による。胡坐をかいたら一番力がかかるであろう股の部分がビリっといい音を立てて裂けてしまった。場所が場所だけに、どう考えてもダメージジーンズ的な扱いにはできない。完全に処分だ。これを買った店には色々あって今は行く気ないし、別の馴染みの店で買いたいけどあそこは高い。いいものだけど、高い。予算をしっかり提示しているはずなのにやすやすとそれ以上のものを出してくる。それで買ってしまう私の愚かしさよ。それはそれとして、ズボンは案外安くてもいいのがあるから下手に見栄を張らずに済ませてもいいのだ。次はコーデュロイのズボンが欲しいな。春夏物にしては暑苦しいけど。新しい服を着ると別の自分になったようで楽しい。だからショッピングは楽しい。金が十分ある状態ならなお楽しい。しかし春は入用の季節でもある。約束された支払だけでも10万円近くある。カメラのレンズ買いたいと思いつつも結局の所手が出せないままだ。でも今のままでは仕方なし、やむなし。金の無いのは首の無いのにも劣るとはよく言ったものだ。私の財布には木枯らしが吹いている。まぁ、財布の中身があったらあったでその分使ってしまうから考え物だ。

春と言えば今年の流行語大賞候補の「センテンススプリング」。これがもし万が一まかり間違って受賞した場合、ベッキーが授賞式に出るのだろうか。そして今年の漢字一文字は「暴」で「あばく」になるのだろうか。あ、「あばく」って漢字だと「暴力」と同じ漢字になるのだ。何か最近「暴力」って言葉が死語になってきた気がする。