鼓舞

あらかたやることを終えたと思っても、差し迫った時間になると何かをしたくなる。やり残したことはないか気になってしまう。今年私はやれるだけのことをやっただろうか、何事にも全力で限界まで取り組んで、厳しくやってきただろうか。与えられたことだけ取り組んで、自発的に成長しようとしてきただろうか。今の私は、去年の今頃の私に比べて成長できただろうか。自信はないけど、少しはましになったと思いたい。

30歳を迎えた今年。何かが急激に変わった訳ではない。年齢はあくまで積み重ねた結果でしかない。しかし、節目の年を迎えたということは、自分の意識を変えるきっかけにするにはちょうどいい。年越しと言っても、ただ日が一日切り替わるだけのことに過ぎない。しかし、大晦日がなければいつ大掃除をする事になるだろうか、いつ親戚や旧友と一同に会することができるだろうか。元日が無ければいつ決意を改めて意識することができるだろうか。節目が設定されているのは、自分の中で区切りをつける為だ。漫然とした時間を過ごすのはもったいない。

ここまで頑張ってきたつもりではあるけど、時間の無駄をしてこなかったと言えば嘘になる。俺はもっと頑張れる。もっと成長できる。行ったり来たり、迷いながらも前に進めるよう歩き続けた。それは誇っていいことのはずだ。やりたい事が明確になったのは大きな進展だ。「それが私にとって本当にやりたいことなのだ」と心の底から言えるものが見つかったのは、決して無駄じゃない。だから今度はそれを実現させるために動こう。次の段階だ。頑張れおれ。おれはできる子だ。誰が何を言おうとも、折れようとも泣きながらも突き進んでいける力を持ってるんだ。20代でそれを証明できたんだ。もっと成長して、あの頃理想とした自分を超えていけ。