「 論語 」 (陽貨)
▼ 窓前には、諸葛菜ーむらさき花菜の群落が咲き乱れて、心地良い季節が、まためぐって来た。欅の梢の新芽も、ようよう色濃くなって来た。木蓮は濃い紫色の重たい花、アメリカハナミズキは紅紫色の花、満天星と名けられているどうだん躑躅.。 ▼雑草群も、そろそろ体を立ち上げてきた。その間から、まだ、遠慮がちではあるが、タケノコが、硬い地を突き破るまさに、頭を持ち上げてきた。まさに、『 百物生ず 』 の始まりである。
たかんなや 今朝は二倍の 丈になり 美 芳
▼ 最近、家人は俳句を習い始めた。その一句である。このところ、雨が少ないものだから、今年は、生え方が遅い。雨が降り、気温が、上がり始めれば、俳句のとうりになる。
この時期になると、竹の子を待ってくれている、友人・知人・ご近所は、ざっと、20軒を超える。
▼ 白川 静の『 孔 子 伝 』を読んだ。初版(中公叢書)は、1972年と奥付にあるが、見逃していた。久々に、おもしろい本に出会った感で、一挙に読み通した。「 論 語 」の通常の約・解説とは、べつの孔子像があった。
▼ 「 われ言うことかならんと欲す 」 と孔子は言う。常に、理想を求め、現実の行動に、それを実践的に示すことを、要求する。『 はげしい求道的精神 』の要求である。当然、弟子は、上記の言葉を不思議に思う。弟子は、なぜかと問う。この時,孔子は、【 天 何をかいわんや・・・】 と答えた。これを表題の言葉とした。
▼ 天道は、絶えることなく動き、その実相を具現して行く。ますます蘇生する万緑は、感動的である。
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