冬の日暮れは早い。瞬く間に辺りが暗闇に沈む。急速に冷え込みはじめる。人影は、ない。真冬でも、移動性高気圧の中心が、北関東の真上にあるときは、ほとんど風がない、そして、雲ひとつ無い空が真っ赤に染まって、暮れなずむ。
冬夕焼け 浅間描きし 絵となりぬ ー夢 蔡ー
からす飛び翔け 声こだまして ー寅 三ー
浅間山夕景 かっては、この辺りからの夕焼け浅間に、高圧線、電柱などは写り込む事はなかった。♪「夕焼け 小焼けで・・#」 カラスの声を響かせれば、日本の″原風景″と言うことになりますもので・・~~
山の端が、黄金色に縁取られると、同時に沼も輝いた。しかし、それは長くは続かない。太陽が、完全に没すると辺りは急速に闇に囲まれる。
寒あかね 沼の水面を染め抜きて 浮寝の鴨の 夜をなぐさむや ー夢蔡ー
カモたちは岸辺に向かって泳いで行く。水が引けた所の雑草群落にもぐり込ためである。しかし、群落の場は狭い。先客が多ければ、文字通り、今宵は、“浮き寝”で過ごさねばならない。
今晩は、無風だ。荒立つ波に安眠を邪魔されなくていいのだが、放射冷却が、強まり、この分では、水面は結氷するだろう。
自然は手抜きをいたしません。どちらにしても状況は厳しいものであります。~
僕らは夜の中に落ち込むはずだ。夜が明けるとき、どうか僕らの国がまだ存在するようにしたいものだ。この国を救うには何をなすべきか ーサン・テクジュべりー
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