唄は
泣き叫びながら
見たことも無い路地の向こうへ消えてゆく
昨日ばらまいた言葉のうち
ひとつは
称えられ
ひとつは
受け入れられ
ひとつは
拒絶された
時間なんか数えない
終わりが近付くみたいな
憂鬱な
気分になるから
すでに
昔になったものたちは
ちっとも
リアルに見えない
色褪せた写真の
青空はありえない水色
夢を繰り返して
愛が擦り切れて
君が居なくなる
陽炎の様に
呼び掛ける隙もなかった
鮮やかな
あまりにも鮮やかな
凜とした背中
悔しかったので
書きかけの詩を消去した
あとに残るのは
真っ白い小さな画面
ハイになった悲しみ、無駄になった慈しみ
君の見てたまぼろしが
僕の現実を砕いた
誰の為に唄おう、消えて行った言葉を
いま点いた灯の様にともして
適切なコードに合わせて
ハミングから始めよう
逢えなくなったひとに愛してると唄う
逢えなくなったひとに愛してると唄う
ギャラリーオフのサーカスのピエロ
メイクが精巧で
結構見苦しい
やれることはやる
やれることはやる
やれることは
やっておかなければ
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