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不定形な文字が空を這う路地裏

夢の向こうの少女




鼻を突く嫌な臭いが 排気ガスに隠れてく
息の出来ない川面に 集まる魚は何も無い
瀕死の世界の道の上 小さなバッグぶら下げた
君は行く先知れずの はぐれた鞠の様に見えた

退屈だったから 窮屈だったから
変わりたかったから でたらめだったから

独り言の様に呟いた君の声が
音の無い天井で力無く跳ねる
止まってしまった時計に
なりたいわけじゃなかっただろうに

選べる様な歳じゃ無く 駆けずり回った挙句の果て
君が見つけた食いぶちは ちょっと口じゃ言えない仕事
何故だか羽振りが良くなった 君は心底嬉しそうに
お世話になったお礼だと 僕に渡した高い靴

美味しいもの食べて きれいな人になって
いい男並べて ドライブに出かけて

いつしか顔も出さなくなった君の事
最後に見たのはテレビのニュース
止まってしまった時計に
なりたいわけじゃなかっただろうに

夢を叶えたんだといつか言ってたが
君が本当に見つけたかったのは
多分もっと違うものだって
多分もっと穏やかなものだって
教えてあげることが出来ればよかったのに

瀕死の世界の道の上 小さなバッグぶら下げた
君は行く先知れずの はぐれた鞠の様に見えた

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