なんだろう
死の予感だ
俺には
いつもそれがある
血を吹いて
嵐のように
くず折れて
紙のように
我身にぶちまける
観念的なファシズム
軋む、軋む
軋む脳細胞
進化は
死の次にある
一分一秒
逃げていく血の温もりは
手のひらのなかにある
顔を隠す指の隙間で目を開いた
かたすみに
俺の名がある
死せる細胞の亀裂みたいに
散った灰が床に残す
下手な
砂絵みたいに
粗筋を引き裂け!
目に見えるものに
本当のことなどない
めくらになって研ぎ澄ませばいい
内側にこぼれる光
地下に溜まる美しい水の源泉のようなもの
なんだろう
死の予感だ
俺には
いつもそれがある
指を齧り
血を啜る
俺の血で
生きている俺
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