春日市白水大池公園 星の館

街中にある天文台で星空にとけ込もう

一昨日の続き…

2020年03月08日 | 星空解説

こんにちは、さかいです。

昨日は予定を変更してしまってごめんなさい(>_<)

 

 

今日はちゃんと一昨日の続き!

『星空は冬から春へ』ということで、

 

①地球が自転をすることによって1日(日が昇り、日が沈み、夜がやってきて、また日が昇る)というサイクルがある

 

②地球が公転(約365日で太陽の周りを回る)することによって、太陽の周りを1日に約1°動く

 

 

このことにより地球が太陽の光に照らされている部分を『昼』と呼び、太陽の光が当たらなくなり真っ暗になると『夜』と呼びますよね?

 

仮に地球が公転をせず自転だけをしているなら、ずーっと同じ場所で回り続けるので、毎日同じ時間に同じ星座しか見えないことになります。

 

 

地球は1日約1°だけ太陽の周りを公転することによって、地球から見た星空も1日約1°だけ東から西に動きます。

たった1日では1°なのでイマイチ動きを実感できませんが、3ヶ月(90日)経つと…上の図のように地球の位置は90°も動きます。

 

 

地球から見た星空だとこんな感じ( `ー´)ノ

↓↓↓ 3ヶ月前、12月6日 午後8時の星空 ↓↓↓

↑↑↑ 3ヶ月前、12月6日 午後8時の星空 ↑↑↑

みずがめ座やうお座といった星座が南の空にいます。

有名なオリオン座はようやく東の空から出てきたところですね。

 

 

 

 

 

↓↓↓ 3月6日 午後8時の星空 ↓↓↓

↑↑↑ 3月6日 午後8時の星空 ↑↑↑

 

どうでしょう!?

南の空にはもうみずがめ座やうお座はいません。

そして東の低い空にいたオリオン座は、もう南の高いところからちょっと西側に傾いています。

 

 

という風に1日たった約1°でも、30日で30°、3ヶ月で90°、半年で180°、1年365日で360°、つまり太陽の周りを1回転するわけです。

 

 

はオリオン座が天高く昇っているけど、夏の星座さそり座は太陽と同じ方向にあり昼間の空にいるので見られない。

はオリオン座は夕方早い時間に沈む、そして春の星座しし座が天高く昇る、秋の星座は太陽と同じ方向で見られない。

はオリオン座は太陽と同じ方向なので見られない。夏の星座さそり座が見ごろ。

はオリオン座は夜中おそい時間に昇ってくる。

 

 

こんな感じですね!!

 

 

毎日の観察は違いが分かりにくいけど、1ヶ月ごとに全く同じ場所、同じ時間に観察をすると動きがとてもわかると思います。

昔の人はコレを毎日おこなって星空が1年かけて1周することに気が付きました。

昔はもちろん時計などないので、夕方の日が沈んだ直後や、朝方の日の出直前の空をとくに注意深く観察したそうです。

 

 

 

 

ちなみに冬の星座、春の星座~などと言いますがどこからどこまでがその季節の星座!という明確な線引きはありません

オリオン座は冬ど真ん中の星座なので確実に冬の星座なのですが、かに座なんかはちょうど季節の変わり目のところに位置し、

本によっては冬の星座、違う本では春の星座となっていたりします。

 

 

今週の星空解説はこれでおしまいです(*´Д`)ふぅ…

最後まで読んでくれてありがとうございます☆彡

 

 

さかい

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星空は冬から春へ

2020年03月06日 | 星空解説

こんにちは、坂井です。

昨日、施設の点検のために星の館に行ってきました( `ー´)開館再開するときのためにいろいろ修繕やチェックを行っています。

 

さて、今週のイベントは『星空はからへ』ということで、

今日は星空の動きについておはなしを進めていきます(^^♪

 

 

↓↓↓まずはコチラ! 3月6日(金)の午後8時の星空です↓↓↓

南西の空が映し出されていますが、もうコレだけで何の星座がいるか3つ以上わかるひとは立派な星空ファンです(*^-^*)

字が小さすぎて読みにくいですが今夜は午後8時にちょうど南東に月がありますね。

 

 

 

みんなにも分かりやすいように星座線を出してみましょう。

 

\ジャン!!/

たくさんの星座がありますねぇ~。

さすがに星の館スタッフのさかいさんでも、はと座の横のちょうこくぐ座やがか座はパッと出てきませんでした(>_<;)

 

さてさて、本題に入りますが今週は星空にも四季()があって、

冬の星座とか、春の星座って呼ばれて分けられていたりするよ~っておはなしです。

 

 

今日は最初に、

地球自転公転についてカンタンに解説します。

 

 

地球の自転

地球は1日約24時間(正確には23時間56分)で1回転しています。

1日で1回転するから朝が来て、お昼が来て、夕方が来て、夜が来るのです。

 

地球から見ると太陽や月が動いているように見えますが、実際には地球が回転しているからそう見えるんですね!昔の人は『地球が宇宙の中心ですべての天体は地球の周りを回っている(天動説)』と思っていました。

そりゃそうですよね!僕の目からみても地球に住んでいたらそのようにしか見えません(>_<)

地球が太陽の周りを回っている(地動説)、を唱えたコペルニクスやガリレオは本当に偉大です。(はるか昔、紀元前にも地動説を唱えた人が数人いますが)

 

 

本当は昼の空の中にも満天の星があるのですが、太陽の明るさと太陽に照らされて青くなった大気のせいで星は見えません。夜になると太陽の光が当たらず辺りが闇に包まれるので星が見え始める、というわけです。

 

さぁ!地球自転だけをしているのならば、毎日同じ星空が見えるはずです。

しかし、地球は自転と同時に公転もしているのです。

 

地球の公転

地球は1日1回の自転をしながら、太陽の周りを約365日かけて1回転しています。

1日に約1°(分度器の約1°分)動いて、365日でだいたい360°、つまり1周、って感じです。

なのでだいたい3ヶ月で90°(下の図)

 

 

ざっくりだけどだいたいこんな感じ。わかるかな?

 

 

はい!本日はひとまず地球は自転と公転をしているよ!自転?公転?って何?

という疑問を解き明かしたところで終わっておきましょう!

 

では、また明日♪

 

 

さかい

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金星の満ち欠け

2020年02月29日 | 星空解説

こんにちは、さかいです。

今日は雨ですねぇ。そしてだいぶん肌寒い。体調を崩されませぬよう…( 一人一)

 

 

 

さて、昨日の続き。

『金星は欠けるほど明るくなる!』についてです。

一晩モヤモヤしましたか?それなら僕の作戦成功です( `ー´)にやり。

 

 

 

 

さてさて、金星の満ち欠けの話の前に、まずはもっと身近なの満ち欠けから行きましょうか。

 

 

 

コレ、意外と説明が難しいんですよねぇ…(-_-;)苦手~。

 

【3ステップで解説♪】

①月は太陽の反射で光っています。

②月はだいたい27日くらいかけて地球の周りを1周するので、地球から見ると毎日、月の位置が変わります。

③月の位置が変わり、太陽の反射で光っている面がどれくらい地球から見えているかによって満ち欠けをして見えます。

 

 

こんなところでしょうか。

例えば新月のところを見てもらうと、【太陽ー月ー地球】って並んでます。

月に太陽の光が当たっていて球体の半分は光っているはずなんだけど、地球から見るとすべて月の背中に光が当たっているため、全く月が見えない…ということになります。

逆に満月の時は、【太陽ー地球ー月】と並び、地球から見ると月の正面すべてに光が当たっているため、真ん丸お月様になる…ということになります。

 

は地球の周りを回っているので常にだいたい同じ大きさに見えます。(スーパームーンとかほんのわずかに大きく見えるような気がするときもありますけどね)

同じ大きさだから、単純に地球から見た時に太陽の反射で光っている面が広いほど、つまり満ちているときの方が明るく見えます。

 

 

 

 

それでは金星の満ち欠けを見てみましょう。

ちょっと図が変わります。

 

 

 

金星は太陽の周りを回っていますね!地球と同じ“惑星”の仲間です。

惑星も自ら光を放ちません。太陽の反射で光っています。

 

太陽の反射で光っていて、金星の位置を変わり、地球から反射している面がどれだけ見えているかによって満ち欠けをします。この部分はと同じです

 

月と違う点は、

①地球と同じく、太陽の周りを回っている

②地球よりも内側を回っていて、地球よりも早く回る。

③地球よりも早く回るのでいつか追い越す。

 

 

 

いままさに金星は太陽の手前側を通り、追い越そうとしている最中なのです!

3月、4月、5月とぐんぐん地球に近づいて、、、6月になると太陽の手前を横切って、明け方の空に移動しちゃいます。

 

金星は月と違って、図の通り地球から遠ざかったり近づいたりするのです。物体が近づくと当然大きく見えます。

 

金星が近づくと、大きく見えるけど欠けていく。

欠けているけど大きく見えるので、満ちているときより明るく見える。

 

 

というわけなのです( `ー´)

 

 

 

 

 

 

 

はぁぁぁ……

文章で伝えるのがこんなに難しいとは…(*´Д`)

おはなし会がしたい…。と思った午後の昼下がり。

 

 

3月は『金星をみよう』のイベントがあと2回ある予定だったので、

また別の機会にも金星の話を書きますね~!

 

夕方から夜の早い時間帯、西の空にどの星よりも明るく輝く金星を、良かったらご自宅から探してみてください♪

それでは~

 

さかい

 

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夕方めっちゃ明るく輝いているあの星

2020年02月28日 | 星空解説

こんにちは、さかいです(>_<)

昨日お伝えした通り、星の館はしばらく休館ということになりました。

星の館に行けなくて寂しい!と言ってくれる人もたくさんいます。

 

そんなみんなのために!!

まずはブログを毎週更新します!!

本来おこなうはずだった週のイベントに合わせて記事を書こうと思います♪

 

==================

 

というわけで今週は

『夕方、めっちゃ明るく輝くあの星』について。

 

 

太陽がおやすみなさいをした日没直後、一番早く見え始めるあの星。

こんな明るさの残る夕方でもバッチリ写ります。

 

 

 

 

そう、金星です。

 

星の館によく来てくれる人にとっては、最近はもうおなじみの星ですね!

 

 

金星は太陽に2番目に近い惑星です。

惑星なので、自分のチカラではかがやきません。

 

太陽の光の反射で光っています。

なので、金星にも昼と夜があり、太陽の光が当たっていない部分が夜になります。

 

地球から望遠鏡で金星を見ると、月のように満ち欠けをする姿が見えます。

これは望遠鏡でないと見えません( `ー´)

 

 

ただ金星の満ち欠けは月とは大きく違う部分があります。

 

 

月は満ちていくにつれて明るくなっていき、欠けていくと暗くなります。

しかし、金星は欠けるほどに明るくなっていきます!!!

 

 

 

それは何でかって!?

 

 

それは…

 

 

 

 

明日のお楽しみ~。

それでは、またあした(v`ー´)v

 

 

さかい

 

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