夏真っ盛り!
毎日暑いですねー 。^^;)
気温が体温より高いってどういうこと?って感じです。
先週の土曜日は春日市内でも、夏祭りがあちこちで催されていたようで、お祭りの音が
聞こえていました。浴衣姿もチラホラ見られ、夏の雰囲気が漂っています。
夜空も晴れ渡り、しっかり夏の星座が確認できて、案内役の私たちもご来場下さった皆様
も充実した観望会になったと思います。
さて、黄道12星座シリーズ、今日はいて座です。
星座名 :いて座
季節 :夏
学名 :Sagittarius(略 Sgr)
面積 :867平方度(第5位/黄道12星座)
黄道12宮 :人馬宮(11月23日~12月21日 トロピカル式)
いて座は、前回のさそり座と並び、私たちの銀河系の中心方向に位置する星座であるため、
天の川は濃く、バックの星もにぎやかです。3等星以上の星も10個あるため、確認はしやす
い方だと思います。
いて座は、下半身が馬、上半身は人の姿をした人馬族「賢者ケイローン」の姿です。
ケイローンが弓を引いている姿として紹介されています。ただケイローンの姿での星結びは
慣れていないとちょっとむずかしいかも知れません。
あっ、さそり座も一緒に写っていますから、注意して下さい。
前回のおさらいでさそり座も結んでみましょう。
ではどうぞ。
正解はこちら。
他の結び方として、お茶を注ぐティーポットや、中国では、二十八宿(天の赤道1周を28分割した
エリア)の1つ、「斗宿(としゅく)」と呼ばれ、これはいて座の6個の星の並びをひしゃく(柄杓)に
見立てたものです。
日本でも北の「北斗七星」に対して、南の「南斗六星」として知られていますよね。
いて座の星結びは南斗六星(黄色の線)でもOKと思います。
いて座は、本当ににぎやかです。写真に写っているように天の川の星々が濃く、
また暗黒星雲が入り乱れているため、その複雑な様相は格好の天体写真の領域です。
もちろん双眼鏡でも暗い夜空であれば、天の川をザッと流すように眺めるだけでもその星の数
に圧倒されることでしょう。
また夏を代表する立派な星雲もあります。干潟星雲として名高いM8です。
写真に撮ると鮮やかなピンク色の広がりが大変美しい星雲です。
少し空が暗いところに足を運べば、双眼鏡でもその存在は見ることができますのでチャレンジ
して見ましょう。冬のオリオン大星雲(M42)、夏の干潟星雲(M8)といったところでしょうか。
その他にもM20(三裂星雲),M16,M17の星雲や、M22球状星団などがあります。
この様に、いて座はメシエ(M)天体が全天で最も多い見どころ満載の星座なのです。
「星の館」のある春日市内では残念ながら、街の明かりがあるため、十分にみることは難しい
ですが、夏休みは郊外へ出かける機会も増えるでしょう。
是非、ご家族や仲間、大切な人と双眼鏡片手に眺めてみることをお勧めします。
次回は、やぎ座です。
にょろにょろ。