宇宙はとてつもなく広い世界、地球のように生物がいる惑星があってもおかしくない。
宇宙に思いを馳せるひとは、一度は考えてしまう事だと思います。
今日、12月20日のニュースに「生物が生息できる系外惑星発見!?」の記事が報じら
れました。
昔からこの手の情報は多々ありましたが、今回は有力なようです。
話題となっているのは、「くじら座のτ星」。
τはギリシャ文字でタウと読みます。
複数の国の天文学者からなるチームが発見したとして、イギリスのハートフォード
シャー大学が19日に発表したと報じられています。
くじら座のτ星は、地球にとても近い恒星で約12光年しか離れていません。
そしてこのτ星の惑星は5つあり、このうちの一つが、τ星からの距離が生物が生息
するのに適切な距離であり、気温が高すぎず、低すぎず、水が液体として存在可能な
環境にあるということを確認した模様です。
確かに、私たちは水が液体であることを何の不思議も感じることなく、当たり前のよう
に扱っていますが、宇宙の環境からみれば、水が液体の状態で存在できる環境の方
が奇跡に近いのです。
このように生物が生息、進化するのに適した環境にある恒星からの距離の領域を
「ハビタブルゾーン:生命居住可能領域」と呼びますが、この惑星はその領域にあると
目されています。
さて、この「くじら座τ星」。皆さん見たことありますか?
何だかSFの世界のように感じますが、地球から12光年ですから、肉眼でも見えている
のですよ。
肉眼等級3.5等星です。「星の館」からも双眼鏡を使えば必ず見えるはずです。
でもどの星か分かりませんよね?
くじら座、写真撮っておきました。
これが生命を宿す惑星を持つ(かも知れない)恒星τ星です。
今の時期、南の空に見えています。
同じ、くじら座の「デネブカイトス」から辿って探してみましょう。
ありふれた3等星ですが、宇宙人がいるかもしれないと思いながら眺めると、思わず手
を振ってしまうかもしれませんね。(笑)
年の瀬を飾る興味深いニュースでした。
にょろにょろ。