にょろにょろです。
もうすっかり秋めいてきましたね。
どこからかかすかに香る金木犀のかおりが季節の移ろいを届けてくれます。
夜空の方も夏の大三角形は西に傾き、南の空にはフォーマルハウトの白い光が
目立つようになりました。
・・・もし、四季の夜空の中で一番好きな季節は?
と問われると皆さんはいかがでしょうか?
私は「秋」と答えるかもしれません。
「えっ?こんな明るい星が無いすっからかんな空なのに?」
という声が聞こえてきそうです。
確かに暗い夜空が前提での話しになりますが。
理由は3つ。
1つ目は空の透明度が良いことです。
やっぱり星はスッキリした空で見たいですよね。
2つ目は秋の星座はアンドロメダストーリーで構成されていること。
秋の星座は残念ながら1等星がフォーマルハウトぐらいしかなく、案内が難しい
のですが、2等星以下の星々が頑張って形作る星座には物語があります。
キャストはカシオペア、ケフェウス、アンドロメダ、ペガサス、くじら、ペルセウス。
秋の星座ほど物語が整っている星座群はありません。
星座の物語を知るには秋が最も適しているのかも知れません。
そして最後は秋から冬への星のつながりです。
秋の天の川は決して濃くはありませんが、ケフェウス、カシオペア、ペルセウス、
ぎょしゃへと続く天の川銀河が何とも上品で美しいのです。
その名の通り、淡く広がる銀色の川を実感できます。
また、秋から初冬を飾るプレアデス星団が東の空を飾りはじめるものこの頃です。
昇り始めたプレアデスは晩冬の西に傾いた時よりも清く清廉な輝きを感じます。
このように秋の夜空は本当はすごく美しいと思うのです。
ということで秋推し企画。
次回から5回シリーズで今見ごろな秋から初冬の星々を写真で紹介していきた
いと思います。
題して「萌える秋星」。
にょろにょろ。