冬真っ只中で秋星ってなに?
と自分でツッコミいれときます。(笑)
第5回最終回は初冬を告げる「昴(すばる)星」です。
「昴(すばる)星」は、プレアデス星団の日本古来の呼び名です。
おうし座に属する星で、メシエカタログのNo.は45番。
全天で最も美しいとされる散開星団です。
「星の館」でもこの時期は人気の天体で、肉眼でもゴチャゴチャっとした
星の集まりとして確認できます。
年齢は1億歳弱と地球46億歳と比較しても若い星です。
星の周りにはガス(IC349)があり、星の光を反射してとても幻想的です。
この天体はぜひ、お手持ちの双眼鏡でご覧ください。
とっても美しいですよ。
さて秋から冬の天の川は如何でしたでしょうか。
淡い天の川は静かで質素ですが、その流れをじっと見ていると日本の
美意識「侘・寂」(わび・さび)に通じるものを感じさせてくれます。
この季節の天の川にも魅力がいっぱいですので、機会があれば郊外で
見上げてみて下さいね。
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最後に、2013年も残すところあと6日。
今年2013年は彗星年でとても期待していたのですが、結果はちょっと残念でした。
しかしそれはそれでこのイベントを通じて楽しい思い出もできました。
今年も「星の館」を通じて新たな出会いや経験を積ませていただきましたことを
お礼申し上げます。
お客様ならびにスタッフの皆様1年間ありがとうございました。
2014年も「星の館」がにぎやかでありますように。
にょろにょろ。
にょろです。
さて、特殊切手 「星座シリーズ」いよいよ最後?の第4集が先週12/4(水)にリリース
されました。12月発売を飾る星座は予定通り「冬」の星座です。
冬の星座を代表する星座満載です。
左上から、おひつじ座、おうし座、ふたご座、オリオン座、ぎょしゃ座、おおいぬ座、
こいぬ座、うさぎ座、いっかくじゅう座の9つです。
日本固有の星座は「つづみぼし」。オリオン座でした。
今回もホログラムがとても煌びやかできれいな色彩です。
これで四季の星座と黄道12星座も網羅しましたね。
各集の個々の星座のデザインも工夫されていますが、この全4集をならべてみると
バックの青の色が季節によって濃淡が付けられていることに気づきます。
第1集の「夏」と今回の第4集「冬」はバックの青が濃い紺色のグラデーション、
第2集の「秋」と第3集「春」は明るい青のグラデーションとなっています。
この4枚の切手シート全体のグラデーションによって季節の移り変わりが表現されて
いるのでしょう。
「星の館」にこの全4集を飾っていますので、ご来館の際には是非ご覧ください。
今回の第4集で終わりなのでしょうか?
個人的には是非、この勢いで南天の四季の星座をやって欲しいです。
終わりであってもとても良い企画でした。
にょろにょろ。
にょろです。
アイソン彗星は注目されていただけに報道もドタバタ劇でした。
「崩壊・消滅」の報道が流れ、「核が残っているかも」情報で持ち直したものの、
結局、消滅で付いたタイトルが「さよならアイソン彗星」ですよ。(笑)
毎年彗星は数あれど、大きな彗星が太陽で崩壊消滅というケースは滅多に
ないので、これはこれで語り継がれていくことでしょうね。
「あ~アイソン彗星。あったねーあの消えちゃったヤツ。」みたいな。
かく言う私もパッとせず、アイソン彗星の撮影記録は掲載写真程度のものでした。残念。
昨日12/4(水)NHKのアイソン彗星の特番ご覧になられましたでしょうか。
宇宙から見たアイソン彗星の姿、地上からは見えない長い尾がしっかり出ていて
カッコ良かったですね。この通り地上から見えていたら鳥肌ものです。
さて、前置きが長くなりましたがアイソン彗星がなくなった今、もう一つの彗星が
クローズアップされています。ラブジョイ彗星(C/2013 R1)です。
ラブジョイ彗星は、今年9月7日に発見されたばかりの新しい彗星で、発見者は
2011年に南半球で大彗星となったラブジョイ彗星(C/2011 W3)と同じ、オースト
ラリアのテリー・ラブジョイさんです。
今朝、天気が良かったので早起きして撮影をしました。
福岡県福岡市内の自宅からです。
肉眼ではまったく見えません。双眼鏡を使用すれば確認はできましたが、
ある程度の経験がないと見過ごしてしまうかも知れません。
それくらい暗いです。核のみの明るさでいえば5等級といった印象です。
ただラブジョイ彗星は太陽から離れていることもあり、夜明け前の暗い空で撮影が
できます。高度も25°はあるため、福岡市内の明るさですがISO800で45秒ほど
の露出をかけることができました。もちろん画像処理は必須となりますけど。
(530mm屈折望遠鏡直焦点 ISO800 45秒×4枚をコンポジット)
いっちょ前にしっぽを出してます。
ラブジョイ彗星はもうしばらくは楽しめますが、暗くなっていく一方ですので、
観るならば早いほうが良いでしょう。
というわけで、もう「ラブジョイ彗星でいいや。」でした。
にょろにょろ。
萌える秋星。
第4回はペルセウス座です。
ペルセウス。響きがすでにカッコいいです。
なんてったって勇者様ですから。
さて前回のアンドロメダ座から秋の天の川へ戻ってきました。
ペルセウス座は秋の星座の中では比較的明るい星があるため、存在だけは街中でも
確認できそうです。
この星座の見どころは、星座の中心をなすα星アルゲニブ周辺の景観です。
このあたりは、明るい星が適度に集まっており、バックの天の川と相まってにぎやかな
ため、特に双眼鏡での観望がおすすめです。
そして注目は二重星団です。
ペルセウス座には2個の散開星団がきれいに並んだ二重星団があります。
星団が2個同じ視野に拡がりますので壮観な眺めです。
このカシオペア座からペルセウス座の星のつながりは、秋の天の川のクライマックス
と言えるでしょう。3~5cmクラスの双眼鏡でも十分楽しめますので、郊外へお出かけの
際はお試し下さい。
にょろにょろ。
にょろです。
いやーアイソン彗星、残念です。
消滅報道が駆け巡っている2013年11月29日(金)ですが、NASAがいうので
あればそうなのでしょう。
でもこれも自然現象。
地上の天気予報が当たらないのですから、彗星のそれが当たらずとも仕方
ない事ですし、消滅だからこそ新たな発見があるかも知れません。
私たちは正面から受け止めましょう。
心はいつもニュートラル。(ウソです。泣)
アイソン君も好き好んで太陽へ近づいたワケではないですし、彼(勝手に男)の
イカロス精神を讃えましょう。っていうか我らが太陽の重力場のスゴさを再認識
することかも知れませんね。
この写真はアイソン彗星を撮影するなかで彼の撮影の難しさと今となっては儚い
存在であった思いが込み上げる1枚です。雲との戦いでコンポジットができなくボツ
にした写真ですが雲の切れ間から見えるアイソンは雲との奥行きがはっきり感じ
られ、地上と宇宙の距離の違いが印象的でした。
12月4日(水)NHKでアイソン彗星の特番がありますが、消滅により番組
構成が変わるそうです。これも含めて楽しみましょう。
アイソン彗星は消滅の報道はあるもののカケラが残っていることに期待しましょう。
いずれにしても彗星に心がときめく2013年です。
にょろにょろ。