の~んびり ほたる

のんびり、マイペースで第2の人生を楽しんでます。

2012年7月31日 清流

2012年07月30日 | 清流(日刊いわくに社説)
中央から見れば、山口県という一地方でありながら、
今回の知事選挙は中央でも多くの耳目を集めた。

四区ある衆院小選挙区のうち三区を、自民議員が占めるという保守天国で
「大阪維新の会」を率いる橋下大阪市長のエネルギー政策の元ブレーンである飯田氏が
「脱原発」を唱え、どれだけ票を集めるかは次の総選挙の試金石となるものだった。

時あたかもオスプレイの岩国の基地陸揚げがあったことも、保守陣営には不利となり、
各社世論調査では当初、盤石と言われた山本氏を、飯田市が窮迫する様子がうかがわれ、陣営をあわてさせた。

既存政党とは距離を置いた飯田氏に半数を超える無党派層が期待を寄せた。

ここで飯田氏が勝利を収めるようなら、
全国で「脱原発」、そして政治的には「第三極」がさらに勢いを増す。

自公は有力議員を応援弁士として相次ぎ投入してテコ入れを図るなどして何とか逃げ切りを果たしたが、
短期でこれほどの得票を挙げた飯田氏は、「明日につながる確かな絆と足場ができた」と自信を深めた。


一方、政権与党でありながら候補を出すことなく、
不戦敗となった民主党は存在感さえ失われ、次回総選挙への恐怖感が増している。


野田政権の地盤沈下と弱体化が止まらない中で解散総選挙は刻々と近づいている。