草庵の記

弓部大動脈、腹部大動脈、腸骨動脈、冠動脈にステント11本。
私の体はサイボーグ

初めてのカテーテル検査

2019-02-22 15:02:27 | 心臓血管外科検査

以下 2010年1月4日の記録


夫が8時ごろ到着し、8時40分より別室で説明会が開かれた。

既に狭い部屋に30人くらいの患者とその家族が集まっていた。

映像を観ながら説明を受けた。

検査だけでも大きなリスクが伴うようで…

といっても最悪の事態を想定した場合こういうこともあるという話だ。

当然同意書を書き検査を受けることにした。


そうする他ない…

どうぞ、脳梗塞など起こしませんように!



12時前にカテーテル検査の開始

細いベッド(ストレッチャーのようなの)に寝かされる

部屋の空気がすごく冷たく寒い。

タオルやシーツのような物を被せられた。



左手首にビニール状(あるいはゴム状)の重い覆いを

被せられ麻酔薬を注射された。

右手には点滴をされる(多分生理食塩水だと思う)

心電図装着、血圧測定器。



モニターを見たくて仕方ないが首を動かしてはいけないので我慢

正方形のマット状の機械がおもむろに動き始める。




じゃ~ん!

脳梗塞を起こすことなく無事終了。

(結果は壮絶であったが…汗)


私の場合は脳梗塞の危険大ということで左手首からカテーテルを通した。

通常は足の動脈から挿入するらしい。




午後から主治医より長期入院は出来ないのでそろそろ退院と言われた。


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弓部大動脈瘤

2019-02-21 20:10:10 | 心臓血管外科検査

以下 2009.12.01記録より

弓部大動脈瘤とその人工血管置換術とは



上の図は九州病院さまよりお借りしました。


一番好発部位とされる弓部大動脈
心臓から大動脈が出て180度下向きに方向転換するところで
脳及び腕に向かう重要な動脈が3本枝分かれしている部分に
瘤が出来ております。

大きさは縦径が6センチ以上に達し破裂のリスクが大きい。
女性の限界は5センチといわれます。


【手術の手順】

①まず人工心肺に乗せます

②体温を25度に下げます

③体温が下がったら循環を停止します

④体温25度で血液の流れがすっかり止まる

死体状態?

体温25℃になっていると臓器障害が進まなくなりますので、
これで手術するための時間が稼げます。

⑤そのあいだに瘤を切り、人工血管を縫いつけます。
 
私の場合、その前にバイパス2本の手術が入ります。
バイパスに使用する血管は両足ふくろはぎの静脈血管

⑥縫い終わったところから順次血流を流し始め、

⑦全部縫い終わったら復温し人工心肺から降ろします



【死に至るリスク】

致死的な合併症率は5~15%ということで、
他のあらゆる手術より高い合併症率を誇るオペ


【その他リスク】

肝臓や腎臓などのあちこちの臓器に同時に障害が出たり…
多臓器不全、血が固まりにくくなるなどの血液凝固異常など


オペ前は症状がまったくない。
(私の場合は歴然とあった)

そのリスクの高いオペをすることによる
術後の体への影響は壮絶であることが想像できる。


当時の私は声こそかすれてしまっていますが
体は何とか自由な動きが可能です。

自分の身に起きている事態を呑み込めないまま
意外に穏やかな日々を過ごしていました。




弓部大動脈瘤に関して当時は開胸手術のみの方法しかない。
そう聞いていましたが、ネット検索すると…
現在ではステントグラフト術が可能のようですね。
ケースにもよるのかもしれませんが…

これができれば体への影響が極めてリスク少ない
治療法となるはずです。

医学は日進月歩、日に日に進歩、進化してまいりますね。


(2019.02.21記↓)
現代の医学は進歩、進化し、弓部大動脈瘤を
ステントグラフトにより人工血管置換術を
試みる病院もあります。
まるで夢のようですね。


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弓部大動脈瘤の原因

2019-02-21 20:03:10 | 心臓血管外科検査

以下 2009.12.01記録より


初診は2009年12月01日でした。


「タバコは?」(医師)

「4年前に止めましたが、ヘビーでした」(私)

「お酒は?」(医師)

「15年前に止めました…生活、荒れてますね」(私)

「………」(医師)


血圧は23歳より本態性高血圧症
壮年より高脂血症
悪玉コレステロール、総コレステロールともにかなりな数値

中性脂肪は一時350を超えていたかなぁ
そういえば、新潟の頃に保健所から栄養指導を受けたことがある

それでも、私だけは大丈夫
何の根拠もないただの願望にすぎない。。。

料理は好きではないけれど、家族のためにがんばった
栄養と健康を考え、しっかりしたメニューを作った。
美味しかった
いっぱい食べたのが悪かった!?

平均睡眠時間が2時間から5時間、これは原因として大きい。
よく働いた。
点訳ボランティアでも夜明け近くまでがんばった。
頑張り過ぎる性癖もその原因。

自業自得だけにするには可哀想かな?


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見落とされた数々の症状

2019-02-21 20:02:02 | 心臓血管外科検査

以下 2009.12.01記録より


通常「弓部大動脈瘤」は無症状と言われています。
別の手術のときや健康診断の際のレントゲンに写り
初めて見つかるそうです。
わずかに、嗄声の症状が出る人もいるそうです。

私? 
そう、発覚する数年前に喉に違和感を感じ初めていました。
アデノイドが腫れて喉が詰まる感じが常にありました。
痛いような、痛くないような? 風邪でもないのに…

そんな症状が何カ月も続いて…そのうち声がかすれてきました。
大学病院の耳鼻科に紹介状を書いてもらい受診したのでした。

超音波検査も受け、MRIの検査もしていただきました。
ところが、MRIは咽頭部ではなく、何故か脳になっていました。

「脳ではないと思いますが…」

といいながら…突然脳のMRIを撮ってもらいたくなりました。


私は何を考えているのでしょうか??



結果「どこにも異常が認められません!」

これだけ喉に症状があるのに異常がない? ない? ないぃ?

「異常がないので治療もありません」



それから何度も家族や姉たちに「私の声 変よね?」と尋ねました
口を揃えて「イイヤ! 別にぃ」です。

結局 嗄声は私の気の所為にされてしまいました。



それから更に5年、当時は誰もが私の声は「変」だと言いました。
みんなは美声を失った私に同情してくれました。
でも もう遅いのです。


瘤で圧迫された声帯を瘤切除手術により
声が戻ることがあると書いてありました。
「戻ることがある」
だから戻らないことだってある」わけです。



それから私は日増しに体のしんどさが増して…
もう65歳までは生きられないのではないかと思うようになりました。
車の振動さえ苦痛になり始めていました。
遠出すれば3日は寝込む状態まできていました。

かかりつけ内科で24時間の心電図計(ホルター)を
装着していただいたり…
何度苦痛を訴えても原因は分からなかったのです。


人生のサイクルの中で、娘のお産を手伝いというのがあります。
関東まで出向きました。
お産の最中に伸びてしまいました。不甲斐ないことです。
その後も何かある度に寝込みました。

この折は強度の狭心症発作が出ていた模様。
誰もそれに気づかなかった。



母の最期の介護でもやはり何度もへたれました


後に分かったことですが…
これは全て私の心筋梗塞の一歩手前の狭心症の症状だったようです。


こうして原因も分からないまま、治療もされず…
手遅れ状態でも見つけてもらったことはありがたいことでした。(?)

(2009年12月)



そののちの苦痛を思うと少しもありがたいと思えなくなりました。


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紹介状

2019-02-21 20:01:01 | 心臓血管外科検査

以下 2009.12.01記録より


病院に着いたのは8時45分ごろだった。
引率は長姉。
受付を通って2階の外来へ回った。

しばらくして一人のナースが応対に来た。

「空蝉さんの病気は呼吸器と紹介状にあるのですが、
 呼吸器はこちらではやっておりません。
 どこか別の病院に行かれたほうが宜しいかと?」

と言われた。


私自身は大動脈瘤であろうと疑っていたので
いつも遠慮がちな私もここで引き下がるわけにはゆかない!

「呼吸器? ではないと思うのですが、是非こちらの病院で
 受診したいのでお願いします」

と懇願した。



予約なしの初診だったが10時ころに呼ばれ診察室へ入った。

「動脈瘤の疑いがあるので今日はこれから5つほど検査を受けてください」

指示に従った。



掛り付け内科は何故呼吸器の疾病を疑ったのか?

???

採血、心電図、超音波、レントゲン撮影、造影CT撮影
検査はほぼ午前中に終わった。

外来の待合室の窓に広がるロケーションは私のいつものエリアだった。
カメラを抱えて野草撮り、野鳥撮りのコースだった。
飽きない眺めだった。


病院の前を通るとき…心臓疾患を持つここの患者さんのことを思ったものだ。
『心臓疾患なんて大変だよね、私には関係の無い病院のようだけど』

そんなことを思いながらカメラが趣味の私は
野草を、野鳥を求めて歩いたものだった。


朝日を見て、昼の日差しを浴びるロケーション…


検査結果で2度目の診察室に入ったのは3時過ぎだった。

医師は人体の絵の書かれた用紙に患部の絵を加筆した。

「病名は弓部大動脈瘤。破裂のリスクがあるので手術をお薦めします」

というものだった。


「この病気は薬による治療は不可能です。
  手術しか方法がありません。
 一旦破裂すると命は助かることはありません」


間髪を入れず

「はい、手術をお願いします!」

と私は応えていた。



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心臓血管外科受診

2018-11-21 16:26:39 | 心臓血管外科検査
今日は3つある腹部動脈瘤の半年検診日でした。

過日循環器内科で全検査を行ったので
その資料で診断だけと思っていたのですが、
今日も全検査でした。

ふぁ~、CTを短期に4回浴びたことになります。
ま、良いかあ。

こちらの病院は心臓専門の病院なので検査結果は速い。
大体1時間待てば結果が出るシステムになっております。

今日の検査は、レントゲン、CT、採血、超音波、心電図でした。

そして今日は珍しく1番に呼ばれ、検査結果です。

3つある中の足の部分が特に大きくなっていました。
先生にお聞きするとタイムリミットは3cmだそうで、
今は2.8cmなので即手術にはなりませんでした。

なので経過観察半年後ということで今日は放免されました。

3つの動脈瘤は手術時に全部やっていただけるか伺いました。
大小に拘らず一緒に手術されるようです。

恐らくカテーテルで処置できるようで安心いたしました。
が、部位が非常に気になります。

鼠径部からのカテーテルステント留置となる確率が
高いのですが鼠径部ってどこ?

あの人工血管置換術の折は股間に手術痕がありました。
その節は体中にドレーンやチューブだらけでしたけど。

また同じ場所か~???
厭でなりません。

この間の入院時に看護師さんに訊ねたら手術時の姿勢は
寝たままということだった。
寝たまま股間に手術するのか???

先生に訊ねました。
お臍の下辺りですよというお答え。

あ~、良かった。
できたら全身麻酔で眠っている間にしていただきたい。
部分麻酔かもねえ( 一一)?


とりあえず、入院、手術コースと絶望的に想像していたので
無罪放免で万歳三唱でした。

といっても半年伸びただけですけどね。
成長がゆっくりだからというお話しだったので、
「このまま成長が止まるということはありませんか?」
「だったらいいのにね」

そうは問屋が卸さないようですね

で、ルンルンで病院を引き上げてきました。
今度は約2週間後に循環器内科の術後1か月検診です。

これで当分病院に行かなくて良いと思います。
ほっ!




参考ブログは「闘病記」をご笑覧ください。


コメント (2)
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