これを書くとまたわが家にお招きしてしまうかも?
それは土曜日(7/17)のことでした。
斜め向かい合わせの部屋(5m先)が空いたよう
でした。退院なさったんだと思いました。
ベッドも片付けられ、若い女性の掃除会社の従業員
さん二人で清掃され、その後「処置中」の札が掛け
られていました。
ん? まさかコロナじゃないよね?
コロナだったら部屋を開けて掃除しないはず。
その翌日も業者さんが掃除をし終わると「処置中」
となっています。
お亡くなりになった? 吐血、下血が壁に散った?
危うく私は難を逃れましたが、想像してしまいました。
(真実を訊ねるのは不謹慎なので心に仕舞いました)
土曜の夜、パキン! 凄まじい音が部屋に響き渡りました。
ん? お隣さん? でも私が入院した日から両隣さんは
ずっと入院中でした。それにしてもガタピシ、パキポキと
騒音が絶えません。
もううるさい人だなあ、何してるのかなあ?
あ、屁の音まで聞こえてくる。嘘?信じられない。
本が読めやしない。私の補聴器は片耳なので音の
方角が掴めません。
犯人を左隣さんと勝手に決めつけながら、本に夢中。
日曜日には夫と娘が見舞いに来てくれ、娘が「今の
何の音?」「お隣さん」「ふ~ん」と言いながら
娘は首を傾げています。
騒音は夜になって一層激しくなり20時過ぎまで続き
ましたが以後ぴたりと止まりました。
私は本に夢中だったのでその1時間後に読書を止め
洗顔し、就寝の準備をしました。
退院し帰宅してからよくよく考えるとあれはラップ音
でした。それまで左右の隣の部屋からは全く音は洩れ
聞こえてはいませんでした。あの日、あの時間だけの
音です。娘はお母さんの部屋の音だったよと。
右隣りさんは術後間もないのか、医師や看護師さん
が頻繁に出入りなさっても騒音が聞こえたりしませ
んでしたから。
ひょっとすると無念の死を遂げられた方がこの世に
思いを残し何かを伝えたかったのかもしれません。
私が読書に夢中で無頓着だったので諦められたの
かもしれません。
もう何年も不思議な現象を体験しているので特に
恐怖心も違和感もありません。無事まっすぐ天国
に旅立ちできるよう祈るばかりでした。