「最近どうですか?」
難聴で聞こえない!
夫に通訳してもらう。
「ああ、徐脈で失神ばかりしてるというか、
失神しかけてばかりいます」
「え~、危ないんじゃないの」
「死なないって循環器内科の先生が仰ってました」
「2秒から6秒くらい拍動停止します」
「大丈夫なの? 危ないんじゃないの?」
「死なないそうです」
「え~?」
で、動脈瘤CTの検査結果をパソコンで見せてくださり、
「腹部は3cm、治療が必要で、足部が3cm以上になって
いるので手術が必要です」
私が死にたがっているのを周知している医師が、
「徐脈の心停止と違って、動脈瘤破裂は半端ないですよ」
「はい、Y先生の最初の手術のときにお聞きして存じて
います。破裂は、下血、吐血、悶絶、激烈、熾烈と、
ちょっとイヤです」
「治療しますよね」
「はい」
「では、Y先生が今日いらっしゃるので造影CTを撮って
きてください。術式を相談しますから」
「先生、先生がカテーテルでステント治療してくださる
予定じゃなかったでした? 3つの動脈瘤とも」
「でも動脈瘤が大きくなりすぎてるから私の独断では
決められません」
「そうですか……」
「一週間後に予約を入れておきますね」
「はい」
(Y先生に相談??? Y先生は腹切りますでしょう)
開腹手術なんてイヤ!切るなら縦に切って!横に
切ると傷がなかなか癒えなくて延々居たいんですよ。
12年以上だと思うな、盲腸どころじゃないしね、
一生ものじゃないですか!
で、造影CTに同意書が必要とかで説明室に連れて
いかれ、説明を受けて同意書にサイン。
もうとっくに昼を回ってCT室に届きました。
終わると今度は循環器内科です。
つづく。
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