親子でつながる子育て~抱っこ法~

抱っこ法の考え方をもとに、子育て中の親子やハンディを持つ方など、たくさんの方の心の支援を行っています。

障がいのある方の心のケア14 ~心棒(大人心)とぐちゃぐちゃな心②~

2013年06月16日 | 障がいのある方の心のケア ネットワーク

障がいのある方の心のケアネットワークです。

前回は、心の中にぐちゃぐちゃな感情がたまってくると、

本来持っている、こうなりたい・こう頑張りたいと

現実に立ち向かっている心棒(大人心)が隠れてしまうことがあるというお話をしました。

心棒が隠れてしまって、ぐちゃぐちゃに振り回された状態

 

例えば、Yさんは、とても仲の良いАさんという友達がいました。

ですが、別の友達から、『AさんがYさんの悪口を言っていたよ』と聞きました。

その日からYさんは、Aさんを無視したり、Aさんの悪口を言ったりしました。

でも心はすっきりするどころか、ますますしんどくなりました。

これは、どういった状況かというと、

 

Yさんの心の中は、友達に対しての猜疑感や、

悲しみ、友達をなくす不安感、どうしようもない憤り感などによって、

ぐちゃぐちゃな気持ちが膨らみ、

本来心の中に凛として存在するはずの『友達が大切』という心棒が、

すっかり隠れてしまっています。

そのため、そのぐちゃぐちゃに振り回されてしまい、

友達を無視したり、悪口を言ったりという、

イライラを人にぶつけてしまう結果になったんです。

 

その後、Aさんが悪口を言っていたという誤解が解けました。

Yさんは、Aさんに謝って仲直りをし、

2人は、以前にもまして仲の良い友達になりました。

これは、どういったことかというと

 

Yさんの心の中のぐちゃぐちゃがすっかり晴れ、

もともとあった心棒が前面に出てきました。

そのため、Yさんの理性、優しさにあふれた行動がとれるようになったのです。

 

ここで大切なのは、どんなにぐちゃぐちゃに心が占領されて、

その気持ちに振り回され、

イライラして物や人に当たったり、

人にひどい行動をとってしまったり、

あたかも【 心棒 】がないような行動をとってしまっていても、

【 心棒 】は、心の中にしっかりとあるということです。

 

今回は、我々の行動を「心棒とぐちゃぐちゃ」で説明しました。

次回は、障がいを持つ方の心はどうなっているのかということについてご説明します。

 

ホワイエホームページ

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

障がいのある方の心のケア13 ~心棒(大人心)とぐちゃぐちゃな気持ち①~

2013年06月16日 | 障がいのある方の心のケア ネットワーク

障がいのある方の心のケアネットワークです。

今日は心の中の『大人心』と『ぐちゃぐちゃ』について説明します。

 

私達は、心の中に「こうありたい、こう頑張りたい」と思う 【 心棒 】 があります。

例えばお母さんなら、子供たちを愛情を持って育てていきたいという【 心棒 】があり、

お父さんなら、家族を養うために頑張って働きたい、または、会社に必要とされる社員になりたいなどと思う【 心棒 】があります。

小学生なら学校で立派に勉強したいと思う【 心棒 】があり、

看護婦なら、患者さんを助けたいと思う【 心棒 】があります。

これは、いわゆる大人心で、子供ならお兄ちゃん心とでもいうのかもしれません。

下の図の丸は私たちの心を表したもので、中の四角が【 心棒 】と思ってください。

 

サポート優&遊の『心のケア=対人援助技術』の中では、

【 心棒 】について、こう話しています。

 

心の中には、とてもしっかりとしていて、

現実に主体的に対応できる部分があります。

それを図では、棒で表します。

棒は、心の中で、すくっとまっすぐに自分を立たせる気持ちです。

自分の理性、思考力、知恵を働かせ、

現実に立ち向かえる力です。

 

その一方で、私たちの心の中には、

感情やストレスのもやもや(ぐちゃぐちゃのなぐり描き部分)があります。

心の中には、常に【棒】と【ぐちゃぐちゃ】の両方が同時に存在しているのです。

 例えば、お父さんなら、家族のために頑張って働きたいと思う【 心棒 】とともに、

もっと休みがほいいな、ゆっくり休みたいと思う【ぐちゃぐちゃ】が同時に存在します。

また小学生なら、頑張って勉強して立派なお兄ちゃんになりたいと思う【 心棒 】と、

もっといっぱい遊びたいよと思う【ぐちゃぐちゃ】が同時に存在します。

 

この【ぐちゃぐちゃ】は決して迷惑な存在ではなくて、

その人の体を守ってあげようとする大切なものです。

 

しかし時として、とても悲しいこと、苦しいこと、大変なことなどによって、

感情やストレスがたまり、

このぐちゃぐちゃが心いっぱいになり、

【 心棒 】をかくしてしますことがあります。

 

そうなると、本来心の中にある【 心棒 】が隠れてしまい、

ぐちゃぐちゃ、もやもやな気持ちに、心が振り回されてしまうことになってしまいます。

 

次回はこの心の中の心棒とぐちゃぐちゃな気持ちについて、

もう少しお話ししますね。

 

ホワイエホームページ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする