親子でつながる子育て~抱っこ法~

抱っこ法の考え方をもとに、子育て中の親子やハンディを持つ方など、たくさんの方の心の支援を行っています。

心のケアワークショップ ~障害を持つ方の心の支援・ファーストステップ~

2013年02月28日 | 障がいのある方の心のケア ネットワーク

 心のケアワークショップ  

    ~障害を持つ方の心の支援・ファーストステップ~

 

障がいを持つ方の心を理解したい。

わが子の奇怪な行動を理解したい。

どうしたら、この人は落ち着いて過ごせるのか。

 

など、障がいを持つ方のそばにいる人は、

悩みが多いのではないでしょうか?

 

そんな時、『心のケア』を知っていたら、

障がいを持つ方と、より良い関係が築きやすいです。

障がいを持つ方のご家族の方、学校関係者の方、

施設職員の方、

一度『心のケア』について、学んでみませんか?

 

 心のケアワークショップ 

日時  3月14日  10:00~12:00

場所  ホワイエ(大阪市都島区中野町1-3-21)

講師  七野友子

内容  障がいを持つ方の心の基本的理解

     心のケアとは

     その他、ワークを通じて、実際に体験しながら学んでいただきます。

参加費  1,200円

申込  メール(boti-boti-ikoka@happy.zaq.jp)で申し込みください

     申し込み内容  1、名前(ふりがな)

                2、電話番号(携帯など)

                3、お住まい

                4、障がいを持つ方との関係(親・施設職員・教師など)

                5、ワークショップで学びたいこと

                  ( 具体的に知りたい事やお困りごとや苦戦していること)

 

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障がいを持つ方の心のケア9  ~障害を持つ方の支援~

2013年02月27日 | 障がいのある方の心のケア ネットワーク

これまでの、「障がいを持つ方の心のケア」では、

心の支援を中心に話を進めてきました。

 

では「心のケアをしていたら、子供(障がいを持つ人)は、

落ち着いて、いつも過ごせるの?」

と思われるかもしれません。

 

いえ、いえ、全くそうではありません。

障がいを持つ方の障がい特性に応じた支援は、とても大事です。

 

例えば、発達障害をお持ちで、視覚優位の方に対しては、

TEACCHやABAなどによる支援はとても重要ですし、

知的障害の方には、繰り返しの粘り強い支援によって、できることを増やしていくなど、

それぞれの障がい特性に応じた支援を行うことは、

その方が成長されるための、大前提となると思います。

 

ただ、どれほど、わかりやすい視覚支援を行っても、

「いやだよ、自信がないよ」

という気持ちは表れて当然なんです。

その部分は、心のケアが重要になってくるかなと思います。

 

障がいを持つ方の支援は、

いろいろな働きかけを、バランス良く配合させることが

大切だなと、いつも感じています。

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障がいを持つ方の心のケア8 ~筆談とは~

2013年02月26日 | 障がいのある方の心のケア ネットワーク


こんにちは、永井です。

前回までの障がいを持つ方の心のケアでは、

障がいを持つ方の心についてご説明しました。

今回は、心のケアの支援の一つの筆談についてお話しします。

 

『心のケア』とは、障がいを持った方との心のやり取りを通じて、
その方が、生き生きと自信を持って生きるための心のお手伝いをいいます。


と以前、書きました。

『筆談』とは、心のやり取りの方法の一つで、

援助者が、障がいのある方の手を取り、

心を支えることによって、

一緒に文字や描画などを描く技法を言います。

 

『筆談』は、ただ文字や描画を書くだけでなく、

彼らの心を知り、

そこから生まれる「やり取り」を、とても大切にします。

 

では、筆談の例をご紹介します。

私の息子のジョーが5年生のクラス替えの時、ちょっとイライラし、

物や人に八つ当たりしていた時期がありました。

その頃のジョーは、日常で意思伝達は大体言語を使えてました。

例えば、お昼ご飯の催促は、

「早く食べる。何食べる。ラーメン。一平ちゃん食べる」てな感じで、

一方的ですが、自分の言いたいことをバンバン言ってきます。

後は、言葉は独り言が多く、好きな場面をすっと言い続けています。

このように、パターン化した会話はできるのですが、本当に伝えたい、肝心なことは言えないようです。

例えば、今日悲しいことがあって聞いてほしいとか、

困ったことがあるので助けてほいいなど、

言えないだけじゃなくて、言葉が頭の中でごちゃごちゃになっているようです。

 

そこで、体のお話をした後、で筆談で聞いてみることにしました。

 

がっこうのことで、しんぱいなんです

母「何が心配?」

えんそくで みんなとおなじことができないです

だってみんなは きそくただしく なんでもできます

それにじょーは みんながやっていることがわかりません

母「保育園から小学校に入るとき、同じ思いをした?」

それはママがなんとかしようとしてくれたからジョーはあんしんしてました

ちがうんです だってじょーは5ねんせいになるんですから

母「ジョーにとって5年生って何?」

おとなになるとおもった

でも できないことがおおくて じしんがないんです

さいきん たくさんのいやなことがありました

それはがっこうで あたらしい1年がきたときに

先生が そっちばっかりいくんです

わかってるんだけど もやもやするんです

もやもやするきもちは すごくこまります

やつあたりしてしまいます



その時のジョーの心の中はこんな風だったようです。

ジョーは心を人に伝えられない代わりに、暴れてしまっていたようです。

 

ジョーは『お兄ちゃんになりたい』気持ちと、

『先生にかまってほしい子供の気持ち』

ほかにも、『みんなのようになりたいお兄ちゃんの気持ち』

など、いろんな気持ちを感じていました。

その後、『子どもの気持ち』を慰め、

『お兄ちゃんの気持ち』を手伝うよと約束しました。

 

このように、『筆談』は、

コミュニケーションにハンディのある方の

『内面世界の表現のお手伝い』と、

それに伴う心のやり取りによって成り立っているんだなと感じます。

 

(筆談に関して、また書かせていただきます)

ホワイエホームページ





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障がいを持つ方の心のケア7 ~こだわり行動・儀式的行動~

2013年02月24日 | 障がいのある方の心のケア ネットワーク

障がいを持つ方の心のケア6では、

心のコップについてご説明しました。

心のコップとは、人の心には、ストレスをためるコップがあって、

一定量たまってしまったら、最後の1滴でコップがあふれてしまい、

パニックや問題行動が起こってしまうというお話しでした。

 

ところで、障がいを持つ方の中では、こだわり行動や儀式的な行動が強い方がいらっしゃいますね。

こだわりは、その行為をするのが好きであるとか、

安心できるという理由があります。

 

ただ、あまりにもそのこだわりや儀式が、脅迫的(抑えようとしても抑えられない状態)であるとか、

日常生活に支障をきたすようでは、好きという理由だけではないかもしれません。

 

このような状態のときは、前回お話しした心のコップがいっぱいになり、

今まさに溢れようとしているかもしれません。

自分の気持ちを落ち着けようと、

一生懸命コップの水を減らそうとしているかもしれないです。

 

私の息子は、保育園に行っていたとき、道順にかなりこだわりがありました。

いつも緊張した面持ちで、少しでも違う道を行くと

車の中で大パニックが起きます。

自分の顔をひっかき、窓に頭を打ち付け、

火がついたように泣きます。

私は、その頃は、心の仕組みや心のケアについて知らなかったので、

ただただ、このかわいそうな息子が、自分自身を傷つけないようにと、

一生懸命配慮して、道順や手順を守ることに必死でした。

 

でも、息子の本心は道順にあるのではなく、

保育園で頑張っていることや、緊張して疲れていること、

親と離れて不安なこと、

そんな気持ちを、受け取ってもらいたかっただけだったのではないかと思います。

 

自分の心をわかってもらい、なぐさめてもらったり、支えてもらったりしたいけど、

伝える手段がなかった息子は、

なんとか自分で立て直そうと、

道順にこだわり、心を落ち着かせようとしていたんですね。

その自分で頑張ろうと必死で道順にこだわりを見せていたのに、

そのこだわりが守れなかったら、

心のコップは見事にあふれ、もう自分ではどうにもこうにもできなくなってしまいますね。

 

息子の話のように、

障がいを持つ方の、脅迫的なこだわりや儀式的行動は、

「なんとかして!」という、その人のSOSかもしれません。

 

そういった状態のときは、

見せかけの行動(脅迫的なこだわりや儀式的行動)に振り回されるのではなく、

本音の気持ちに寄り添ってあげるのが大切だなと感じています。

 

具体的には、寄り添ったり、体のお話をしたり、語りかけたり、筆談したりと、

たくさんの技法があります。

 

その中の『筆談』について、次回お話しさせていただきます。

 

 

 

 

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天心(てんしん)ご案内

2013年02月22日 | 自分育て

こんにちは、抱っこの広場から、天心(てんしん)のご紹介です。

 

子供を育てているとき、急に怒りがこみ上げたり、イライラしたり、

胸がもやもやしたりする時ってありませんか?

 

例えば、子供と公園に行って楽しく遊び、

さあ家に帰ってきたら、なんだか子供がぐずぐずと泣き出す。

『公園に連れて行った自分もつかれているのに、何が気にくわないのよ。』

と、つい腹が立ってしまうなんてこと、よくありますよね。

 

これはもしかしたら、小さい時、自分が泣くのを我慢していたため、

心の中の『本当は泣いて訴えたかった思い残し』が、

胸をざわつかせているかもしれません。

 

現代の子育ての多くは泣かせない子育てになっています。

多くの場合子どもが泣くとすぐに泣きやませようとしてしまうのです。

赤ちゃんが泣くと、抱っこやトントンして泣き止ませてあげようとしたり、

おしゃぶりやおっぱいを上げたり、なんとか泣き止ませなきゃと頑張りますよね。

 

子どもは心に抱えた「怖いよ」「さみしいよ」といった感情のストレスを、泣いて

親しい大人に受け止めてもらうことによって、心の傷を癒していきます。

しかし多くの場合その気持ちを聞いてもらえることなく、泣き止まされることによって

その感情のストレスを心に抱え込むことになってしまうのです。

また、その経験がが増えるにつれ、「泣いてはいけない」と思い込んでしまうことがあります。

 

そんな風に、頑張って育ってきたお母さんたちは、

子供の泣き声を聞くと、幼いことから胸に大事にしまっていた、

心の根っこになる感情、

「泣いてはいけない」心がざわつきだすんです。

 

ほかにも、『私はよい母親じゃない・・・』

『何をやってもうまくできない・・・』

『こうしなくては絶対にいけない』

なんていう心に支配されることってありませんか?

 

天心とは、そんな心の根っこにある『思い残し』の気持ちを、

お互いに癒しあう技法です。

 

癒しの技法は、世間にたくさんありますが、

天心の支え合いの技法は、

体験する人がよけいな緊張を強いられずに無理なく体験でき、

支える人が苦労せず容易に支えることができる、

つまり、「体験する人に優しく支援する人に易しい支えあい・癒しあいの体験です。

 

お互いに支えあうことによって、

『心の思い残し』を大切に扱ってあげることができたら、

育児や自分の生き方が、少し楽になるかもしれません。

 

天心に関して、詳しくは、

天心有情(てんしんもよう)をご覧ください。

 

ホワイエでも、この天心の研修会を開催しています。

 

3月10日(日曜日)

会場  ホワイエ

時間  14時~16時

参加費  一人3000円

(託児はありませんので、子供連れの参加はできません)

申し込み  高橋  TEL/FAX 06-0375-2992

 

ぜひ一度、お互いに癒しあう天心を、ご体験ください。

 

 ホワイエホームページ 

 

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