親子でつながる子育て~抱っこ法~

抱っこ法の考え方をもとに、子育て中の親子やハンディを持つ方など、たくさんの方の心の支援を行っています。

障がいを持つ方の心のケア17 ~心の声を届けたい 筆談援助2~

2014年01月26日 | 障がいのある方の心のケア ネットワーク

前回の ~心の声を届けたい 筆談援助~で、

ご紹介させていただいた、中川さんに、

今、これからの気持ちなどを聞きましたので、

ご紹介させていただきます。

 

中川さんは、自閉症という障害を持つ息子の洋輔さん(男性29歳)がおられ、

洋輔さんが小学4年生のころから、筆談援助を使って、

コミュニケーションや心のやり取りを行って来られました。

 

【 洋輔さんの働く姿です 】

 

その長い年月の中で、

「一番、筆談援助をやってきてよかったと

感じることはなんですか?」と聞きました。

 

中川さんより

『 去年 研修会でご一緒させて頂いた、

学齢デイサービスさんからのお声かけで

職員対象そして保護者対象の勉強会に先生として2回よんで頂いたとき

その時の質問に一番良かったこと?と聞かれました。

洋輔は筆談で、『いつも僕を支えてくれているのはお母さんです。

お母さんありがとう』と伝えてくれました。

その時、洋輔の筆談援助をしながら、自分が涙ぐんでいました。

 

私も洋輔と同じで、大人になってからは、

私をいつも支えてくれているのは洋輔だったんです。

 

仕事で悩んでいるとき、励ましてくれたり、慰めてくれたり

なんでこんないい子に育ったのか…不思議です。

もしかすると、自閉症の人達はみんな

見掛けは分かってないような行動をしていますが

私達以上に心清らかで、素晴らしい人達なのではないかと感じています 』

 

と話していただきました。

 

中川さんは、現在、ご自身の経験を基に、

地元で心のケアと筆談援助を、

下和田実先生と共に行っておられます。

また、ホワイエの抱っこの広場やその他研修会へも、

精力的に参加してくださっています。

 

その中川さんに、もう一つ、

「これからやりたいことはなんですか?」という質問をしてみました。

 

中川さん

『 最初は息子の為に、地元で心のケアを広める活動を始めました。

息子の事を沢山の人に理解してもらいたい…

でも 今は変わってきました。

皆さんに幸せになって欲しいと思っています。

 

洋輔は筆談で、

『僕は障害あっても幸せです』と伝えてくれた事があります。

それを独り占めしていては本当の幸せではないと感じました。

抱っこ法や心のケアは、

私自身を幸せに導いてくれています』

 

と返事いただきました。

障がいを持つ方の心を、

たくさんに人が知り、理解できるように、

また、その輪が広がるようになったらいいですね。

 

今後も、中川さんの活躍を期待しております。

 

ホワイエホームページ

 

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