ホワイトのお部屋

日本画を描く日々の悩みや喜び

岡山日展会小品展始まる

2024-08-14 09:19:47 | 日記

     

今日から岡山日展会小品展が始まります。

 前期 8月14日(水)~16日(金) 後期 8月17日(土)~19日(月) 

 岡山天満屋5階美術画廊です。私はクワイを描いた「希望の朝」を後期に出品します。入札形式で販売されます。

昨日は、この小品展の搬入やら県展の搬入があり、午後からは公民館の日本画教室がありで大忙しでした。若い頃は、この程度のことは忙しさには入らなかったけれど、ついでに買い物をして小用を済ませて帰宅すると、すっかり疲れてしまいました(涙)

県展では、私の教室からお二人が挑戦されます。何とかお二人そろっての入選を祈る気持ちです。また、講座生の中のお二人の方が洋画部門で挑戦されます(洋画で、別の先生についていらっしゃいます)その方々も入選出来ますようにと祈っています。

 


どこがどう変わったか?

2024-08-12 10:28:26 | 日記

    

左が修正後                   右が修正前

先日、今絹本で描いている「夏草」の葛の花色で四苦八苦していることをアップしましたら、何人かの方からアドバイス、ご意見を頂きました(感謝) 中でも一番手厳しく専門的な意見が息子からのもの(笑) 手加減なしの率直なアドバイスは、落ち込むけど参考になります。

一番のアドバイスは、一言に「ピンク」といっても、色味、彩度、明度で違いがあり、それによって印象がずいぶん違うということです。今までピンクの絵の具というと桜色系、岩桃系、珊瑚系、コチニールを使ったもの、等々いろいろあり、それは使い分けてきました。しかし、それに加えて彩度とか明度についての注意が欠けていたように思います。しかし、アドバイス通りに修正できるかと言えば、技量不足で思うようには修正できません。

実は、アップしたのはスマホによる写真で、実際の色とはかなり違っています。葛の花色について言えば、修正前は「紅梅」という色の絵の具を使っていますが、修正後はコチニールに胡粉を混ぜたピンク色です。写真では余り変わって見えませんが、実際にはコチニールを使った方が臙脂色がかっています。

他には、露草の葉の色(インド藍)を洗って薄めました。葛の花色でもそうですが、最初に塗った色を完全には消せませんので、どうしても上にぬる色とは重なった色になります(彩度が落ちる)胡粉で白くして、その上にぬるという手もありますが、そうすると軽やかさが無くなる気がします。

絹本は修正が難しいので、最初からよほど考えて色をぬるべきだと息子のアドバイス(息子は日本画ではなく現代アートの作家です)

ともあれ、もう少し頑張ってみようと思います。


一気に読んだ「桶川ストーカー殺人事件 ー遺言」

2024-08-09 10:04:23 | 日記

友人にお借りした「桶川ストーカー殺人事件 -遺言」(清水潔 著)を一気に読みました。最近では、長時間の読書は目が疲れるので一気読みはできなくなっていたのですが、久し振りに夜も更けるのも忘れて読みきりました。

実際にあった事件のノンフィクションです。1999年10月、埼玉県のJR桶川駅前で起こった女子大生殺人事件。当初は通り魔によると思われていたが、被害者の女性が「遺書」とも思われるメモを残していて、ストーカーによる嫌がらせに恐怖を感じて警察に訴えていたにも関わらず警察はとりあっていなかったことが判明します。当時某週刊誌の記者をしていた作者が、取材中会った被害者の友人の「詩織(被害者)は、小松(首謀者)と警察に殺されたんです」の言葉に「何か」を感じ、事件の真相に迫っていきます。

取材を続けるうちに、次々と問題点が浮かびあがってきます。警察の対応と体質、思い込みや偏見による報道で被害者や遺族に追い打ちをかけ傷つけるマスコミ、法的不備に対する国の対応、「被害者にも責任がある」という自己責任論・・・

ごく普通の、家族思いの女性だった被害者が必死の思いで書き残していた遺書。相談を受けていた友人たちの「警察と犯人に殺された」という言葉から、真実を追い求め、追及していく作者にも恐怖が迫ります。それがフィクションではないだけに真に迫って恐ろしい。

私はまた自分が経験した事件と重なる部分があったことも、この本を一気に読んだ理由があります。それは今は100%解決したとは言えないけれど、一応の決着をしています。その時の友人たちの励ましや支えはうれしく、ありがたく、今も感謝の気持ちは忘れません。と同時に、私も人間、相手側のウソや仕打ち、そして警察の対応を思い出すと、今も怒りがよみがえって来ます。そのことも重なって読んだ一冊でした。


こう暑くては・・・

2024-08-08 08:43:12 | 日記

到来物のマンゴー。大学時代の友人が送ってくれた。通信の大学でもスクーリングなどがあるので親しい友人もできた。しかし卒業して早や二十年近く、北は北海道から南は長崎まで全国に散らばっているから、京都での同期展開催ができなくなってからは次第に疎遠になるのは致し方ない。そんな中で彼女は今も交流がある数少ない友人の一人だ。

 

写真は撮り忘れたが、毎年夏には桃やぶどうを頂くことも多い。高級果物は、自分で購入して食べることは贅沢に思えてなかなか出来ないが、頂き物があるのは、本当にありがたいものだ。感謝です。

 

それにしても、毎日何と暑いこと。何人もの方から「熱中症になった」とお聞きした。皆さん、自分が熱中症になるとは思ってもいなかったと。更年期以降暑さに弱くなってしまった私は、熱中症になりそうで怖い。アイルランドの息子から「岡山はモーレツに暑いらしいけど、真面目に気を付た方がいいよ」とメールがきた。そして「びっくりすると思うけど、こっちはちょっと寒いくらいの気温だよ」と。うらやましーーー

 

 


修正してみたが・・・

2024-08-03 09:47:50 | 日記

絹本「夏草」制作中。大失敗した葛の花。染みが出来ないように恐る恐る水で洗ってみたものの、嫌な色のピンクは完全には消せない。露草の葉の色も、どうも気に入らない。これはこれで、しばらく置いておこうかな。他の絵を描こうと思う。

 

昨日は、月1回の衰えつつある脳みそに喝を入れる日だった。猛暑の中でもお元気で頭脳も冴えわたっている95歳のA先生の「憲法のお話」を聞く。戦前、軍国主義の時代を生きて来られたA先生の、現在の平和主義の憲法の大切さを説かれるお話は分かりやすく説得力があった。また、雑談の中で聞いた尊敬する友人の癌克服記にも感動した。前向きで楽天的、そして自分のことばかりでなく世の中、人のためにも奔走する生き方は、何と素晴らしいことだろう。この会のメンバーのお一人お一人が尊敬できる方ばかり。とても同じという訳にはいかないが、ほんの少しだけでも見習いたいといつも思う。