ー感染の状況ー
新型コロナウィルス感染症は第4波から第5波において変異株が猛威を振るい、多くの感染者が出ました。
最初の感染者が確認されたのは中国でした。感染確認は2019年11月頃と言われています。(それ以前に確認されていて、中国政府が隠蔽していたとの説もあります)そこからあっという間に全世界に拡散し、多くの感染者や死亡者が確認されています。
変異株はアルファ株(イギリス由来)が2020年9月に確認されています。感染力が従来株よりも強く、欧米では感染の中心となっていきます。この頃から変異株が相次いで確認されています。ついで2020年10月にデルタ株(インド由来)が確認されています。デルタ株はアルファ株をよりも強い感染力と病原性を持っています。
日本では第2波までは従来株による感染、第3波から第4波にかけてアルファ株、第4波の後半から第5波はデルタ株が中心で1日に感染者が2万人を超えることもありました。
上記以外の変異株は監視対象ではあるものも大流行には至っていません。
クルーズ船内において感染が集団発生(クラスター)し、その対応にも追われました。中国からの帰国を希望する方には民間機を臨時便として派遣し、帰国を援助しました。
ーワクチンと治療薬ー
新型コロナウィルスに対抗するべく、ワクチンや治療薬の開発が行われました。
中国ではかなり早い時期にワクチンが開発されました。(日本では未承認)中国のワクチンは中国国内にとどまらず、アジアやアフリカなどに無償提供され使用されています。
その反面、公称されている有効率が70%前後ですが、実際の有効率は50%ぐらいではないかとも言われています。これは中国製ワクチンを接種した国々で感染拡大が止まらず、死亡者が相次いだことで言われました。
欧米では新しい手法で開発されたワクチンが2020年12月ごろに相次いで緊急使用承認され、ワクチン接種が開始されました。(アストラゼネカ、ファイザー、モデルナ)
日本ではワクチン開発が遅れてしまい、2021年2月にファイザー、2021年5月にモデルナ、アストラゼネカが承認され、接種に使用されています。
治療薬に関しては、流行初期の段階で既存の医薬品の中からスーパーコンピュータなどを駆使して候補薬を探していましたが、期待していたような効果はなかったようです。
治療薬は新規に開発された医薬品が緊急使用(日本では特例承認)を申請するまでになっています。また、抗体カクテル治療も進められています。
ー第5波についてー
最初にお断りですが、前週比100%以上が1週間以上続くと流行の始まり、100%未満が1週間以上続くと流行の収束と見做しています。
東京都は第5波が6月20日に始まり、8月24日に終わったと見ています。最大の感染者が確認されたのは8月13日の5,773人、10月9日では82人まで感染者が減少しています。一時は1〜2万人の感染者が出ると専門家が警告するほどでした。
確実に感染者が増加し始めたのは6月9日、確実に減少いたと言えるのは9月2日です。
6,000人近い感染者を記録したのに、ここまで感染者が減少したのか要因はわかっていません。専門家は人出の変化や自粛があったからではないかと言っています。ワクチン接種が普及したことも一因とも言います。
今回の減少はそれだけでは説明ができないのは明らかです。もっと大きな要因があったと考えるのが普通です。
ここにもファクターXが存在しています。それを追求するのが研究者の務めと思うのですが…
ーこれからの流行ー
これからも流行はあると思います。第5波のような大規模な流行は新たな強い感染力や病原性を持つ変異株が出現しない限りはないと思っています。これはワクチンの普及や治療薬によって防止できると考えています。それでも流行を避けるはできないですね。
ーワクチンや治療薬の効果ー
ワクチンの有効性は接種当初から時間を経るに従って減少します。それで3回目のブースター接種を行う訳です。変異株が出現した事によって有効率は落ちていますが、いまだに予防手段として、入院や重症化の防止には有効のようです。
治療薬は治験段階ですでに緊急仕様の承認を待っている治療薬も存在します。問題は耐薬品性を持つ変異株が出現しないかです。ワクチンでは抗体を回避すると言われる変異株がすでに存在します。
耐薬品性を持つ変異株が出現した場合、感染した際の治療が困難になるかもしれません。
今までのことを自分なりにまとめてみました。いかんせん素人ですので間違っていることも多々あると思います。
専門家は再び大流行すると断言していますが、その時期や規模についてはわからないとしています。ネット上では色々と批判の言葉が溢れていますが、誰もわからないでしょう。