以前、NHKのスペシャルで人間の進化について放送された事がある。・・・
その中の興味深い話が有ったので、再考してみます。・・・
人間、先祖がこの世に生まれて、猿人から人間に進化できたきっかけは、考えたという事です。理性を発達させたおかげで、単なる力だけに頼らず、頭を使った。そして、氷河期を迎える。・・・
そこで、猿人や恐竜たちは死滅し、仲間同士助け合って工夫して乗り切る事になる。・・・
日に日に食料となる動物たちがいなくなる中、猟をする男たちが諦めかけた頃、今までじっと待っていた女たちが立ち上がり、食料を調達してくる。木の実や草など食べられそうなものをかき集めて飢えを救う。・・・
いつの世でも、男はだめですな~。・・・肝心な時に動かなくなる。それを見越していたかのように、女子たちは行動を開始したようです。・・・
段々暖かくなり、そこそこの動物たちも出始めたが、まだまだ少ない。・・・
食料を求めて移動して行く。・・・グループごとにまとまって、獲物を求めて・・・そこに他種族が現れる。そこでも助け合う。持っている僅かな食料を分けて、お互いが生きる道を選ぶのだ。・・・
そうやって来たからこそ、人間は絶滅せずに今日まで繋がっているのだ。・・・
それがなぜ、戦争を起こしたり、紛争したり、自分たちだけが生きようとしているのか・・・
答えは、狩猟民族から、農耕民族に変わったからだと言われています。・・・
第一の原因は、土地を持ったこと。・・・
そこに定住し、畑を耕し、作物を育て、一族を活かす。・・・
他種族は、その肥沃な土地をわがものにしようとするし、また守ろうとする種族がいる。・・・
自分達の土地を守るために、戦士が必要になる、戦う武器が必要になる。・・・
また、一族の結束も固めておかなければいけない。・・・戦闘中の意見の相違は、致命傷になる。・・・
だから、自分勝手な者や明らかに従わない者は排除されてきた。・・・また、従わせるために、陰湿な仕打ちも行う。ルール違反者は、それなりの処罰がなされる。だれもその事を間違いだとは言わない。同じ人間が人間を裁く。それが正しいと、別な事をする仲間は排除されて当然だと・・・そういう本能が刷りこまれているようです。・・・
話しは、原始に戻るが、氷河期に絶滅した猿人たちはなぜいなくなったのか?・・・
彼らは、筋骨隆々で力だけしか頼らなかった。ある種本能だけで生きていた、単なる野獣だったんですな。・・・だから、絶滅したんです。・・・
人間は、理性が進化したから今まで生き延びて来れたのです。・・・
食料やそれを育む土地の争奪戦が、人を憎む始まりだったんです。・・・
人が人を憎むのは、本能ではないんです。・・・
むかし、ある上司に教わりました。・・・
なぜ腹が立つのか?それは、自分の想い通りにいかないからだと・・・
それぞれのエゴが、怒りを呼びます。・・・
集団の中では、決められた暗黙のルールを守り通す為に、違う行動を起こす者を攻撃します。従わせようとするのです。・・・
自分達の土地を守る為、家族を守る為、生活を守る為・・・自分たちが生きる為。・・・
それを逆手にとって、・・・反発したり怒りまくったり、わがままを言ったり、すねたりすると、「まあまあ~」とばかりになだめに来る。そうしないと、統率がとれないばかりか、いざ有事の時に内部崩壊するから、と考えるという事が分かっていてわざとする。・・・自分に有利に働かせようと・・・
逆手にとって、・・・自分に有利に働かせようとするんです。・・・それも策略です。進化なんです。理性なんです。・・・
ここまで話して何が言いたいか分かりますよね。・・・
これが「いじめ」の本質だと思います。・・・
だから、そういとも簡単に犯罪だ、だめな子たちだ、嘆かわしい、と上辺だけで捉えているから、いつまで経っても変わらないのです。単なる事件として扱うのは限界があるという事なんです。・・・
ましてや、子供たちは、大人を模範に成長します。・・・
本能的には、助け合う種族なんですよ。・・・それを知性が覆す。・・・
先日話した、本能的に拒絶する事もありますが、最近のは知性で拒絶しようとしている。それも陰湿に・・・
こう言う事は、本能ではないと何度も言いました。・・・という事は、学習して来ているんですよ。加害者と言われる子たちは・・・ほとんどが、親たちからね。・・・
その親たちは更にその親たちから教わっています。結局は、原始の土地争奪戦時下での記憶がそうさせるのかもしれません。・・・
でも、全ての人間がそうだとは言わない。ごく一部の人間です。しかし、そうではない人間たちにも頭のどこかにその記憶は残ってます。だから、従うんです。いじめる側に回るんです。排除されたくないから・・・
大人も同じです。・・・
理不尽な事を言われても、けなされても、会社の為だからと言われれば、従うしかない。・・・
「私は、あんたらの為に働いているんじゃない!この会社が好きだからここで働いているんだー!」・・・そう言いたいが言えずにガマンしている人も多いと思います。・・・
法律では、「自力救済の禁止」というものがあります。・・・
例えば、自転車を盗まれたから盗み返すとか、親の仇を打つとか(明治になり禁止になりました)、殴られたから殴り返したとか、そう言う自分で(自力で)やり返す事は、禁止なんです。・・・争いの元ですから・・・故意や過失で相手に傷を負わせたり瑕疵があったりするから、裁けるんです。・・・
そのために法律があります。・・・脅迫、教唆、強要、傷害、恐喝などなど・・・しっかり取り締まり、法が守る事で秩序が守られている。・・・
やられたら我慢して、法で裁いて貰う。・・・自殺した子もそれを期待していたのかも知れません。・・・
でも、今回のいじめの事件は、先ほど話したように一筋縄では行かない問題なんです。・・・
ましてや子供たちにはそこまで理性が発達していない時での事件だから、裁けないのが本当の話です。せめて、法律に抵触するくらいの事実があれば立件できるのだが・・・
いくら世論で訴えても、人間の今までの知性の根幹の問題です。それは、わざと(故意)にしたものか、そうでなく本能的な所から来ているというのなら、尚厄介なんです。・・・
その事実をごまかそうとしたのも、集団のなせる業です。・・・もうお分かりですよね。・・・
人間は、みな、一人ひとり違うんですよ。・・・それを踏まえた上で、助け合って生きて行かないと、猿人のように絶滅します。・・・
今日の話は、人間の成り立ち的な話しは、NHKからですが、途中からは私の知ってる事からも引用して説明しました。・・・
すでに一部の学校では、集団授業や道徳の授業は完全に無力化して来ています。・・・
そこには、暴力と言う名の似非秩序がはびこっています。・・・
初めに、いけない事を普通に正しいと教わった子は、それがいけない事だと気付かないんです。・・・一体誰が、正しい事を正しく教えられるのか?・・・
なんとかしないと、こどもたちは更に加速して減って行く。・・・
明日に、期待!・・・
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます