AKB48の旅

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「欅坂46SHOW」とセンター属性

2016年12月12日 | AKB
まずは「二人セゾン」のフルバージョン。これっていつ撮影されたものなのか、正直ちょっと期待外れなところももあったかな。まあそれでもというか、だからこそというか、改めて平手さんの非凡さが際だって見えてしまった。

「ひらがなおもてなし会」は、CS放送版を録画はしてあるけどまだ見てなくて、こっちが事実上の初見だったんだけど、「誰よりも高く跳べ!」含め、長濱さんはセンター向きではないんだなというのが何より印象に残った。

長濱さんがセンター向きではないと思われるのはなぜなのか。まずはシンプルに立ち居振る舞いとか身長、スタイルということになるんだろうけど、たぶん昨日の今日での思いつきだけど、加えて「先読み」する地頭の良さがマイナスに作用するんじゃないだろうか。「先読み」というのは、要するに1ミリ先の未来を想定の範囲内に納めるということなんであり、着地点を視野にとらえてしまってる。それってつまりは予定調和ということになる。

ここでの比較対象は当然のように平手さんになるけど、平手さんからはそんな枠組みは見えない。そんな「先読み」をしない、それ以上に、未来は常に不定となって無限へと解放されているように見える。つまりはあらゆる刹那で予定調和を崩す可能性を試すことになるし、実際に平手さんは意図的かどうかはともかく、そうしようと試みてるかのように見える。それこそが平手さんの非凡過ぎる才能の一端という考え方ができる。

もう一人の絶対的センターであったところの前田さんの場合は、その生まれ持った本性としての「硬度」と「強度」(秋元氏は「不器用」の一言で切っていた)が世界の平坦化を乱して、未来を不定へと変質させていたと考えられる。そこにはある種の能動性すらあって、だからこそ、濱野氏などは「キリスト」という比喩を用いる誘惑に駆られたのかもしれない。

つまりはセンター属性に不可欠のプラスアルファとは、未知へと届くこと、予定調和を崩す能力、つまりは「無への跳躍」という、本ブログ的には自明の結論に、予定調和のごとくに到達することになる。