結婚、恋愛・既婚者可オーディション、韓国デビュー…アイドル新動向が示す日本社会の前向きな兆し
女性をコンテンツとして消費するような態度、および海の向こうから隔絶された内向きな姿勢。こういったテーマは、2010年代後半において日本の社会全体で急速に問題視されていったものである。そう考えると、2010年代のアイドルシーンは、日本の社会のあり様を悪い意味で先取りしていたと言える。
そんなアイドルシーンにおいて、アイドルを「自立したひとりの人間」として捉え直す動きが顕在化し、さらにはドメスティックな市場から海外につながる道が開かれた。こういった動きは、女性が若さ一辺倒ではない価値観の中で年を重ねられる、そして誰もが大きな視野を持って暮らすことができる、次の時代の社会のあり方をリードするものとして機能する可能性を秘めている。
こうして取り上げることには、いちおう躊躇した、とは書いておきたい。もちろんのこと、記事中の個別の事項等については、大きな異論とかはない。けれども議論の全体像としては、少なくとも私は受け入れることはない。総論反対、各論同意という、この倒錯。
そう倒錯のように見えるかも知れないけど、そういった類いの分かりがたい意見の相違こそが、実は重要だったりする。362度の違いということの重要性。
362度
女性をコンテンツとして消費するような態度、および海の向こうから隔絶された内向きな姿勢。こういったテーマは、2010年代後半において日本の社会全体で急速に問題視されていったものである。そう考えると、2010年代のアイドルシーンは、日本の社会のあり様を悪い意味で先取りしていたと言える。
そんなアイドルシーンにおいて、アイドルを「自立したひとりの人間」として捉え直す動きが顕在化し、さらにはドメスティックな市場から海外につながる道が開かれた。こういった動きは、女性が若さ一辺倒ではない価値観の中で年を重ねられる、そして誰もが大きな視野を持って暮らすことができる、次の時代の社会のあり方をリードするものとして機能する可能性を秘めている。
こうして取り上げることには、いちおう躊躇した、とは書いておきたい。もちろんのこと、記事中の個別の事項等については、大きな異論とかはない。けれども議論の全体像としては、少なくとも私は受け入れることはない。総論反対、各論同意という、この倒錯。
そう倒錯のように見えるかも知れないけど、そういった類いの分かりがたい意見の相違こそが、実は重要だったりする。362度の違いということの重要性。
362度