この覚悟を為す為、長姉のマリアはポリナに代わって、私に良き覚悟を為すため、毎晩、大切な事柄を話してくれましたので、私はいつも喜んで、ずっとその側に居りました。そしてその感じることを聴くと同時に、マリアの勇ましく高尚な精神が私の心に映るように感じました。ちょうど、むかしの武士が子供に武士道を説くように、マリアが私の心を励まし報いられる榮譽の冠を示しながら、人生の戦いを教えていました。そしてまた一日でたくさん積み集めることが出来る永遠の宝を話され「この宝を摘み取るためには、ちょっと身を屈めさえすれば足りるという程容易な事であるのに、却ってこれを足の先で踏みにじるというは如何に不幸な事であろうか」ということについて、詳しく話されました。
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