その年の夏季休暇は私等は十五日間ほど海辺に行きましたが、叔母はいつも私等に対して母親の如く親切に愛し、ロバに乗せて散歩させるとか、魚釣りをさせるとか、いろいろの楽しみをさせてくださいました。また身なりまでもよく注意してくれました。ある日私は叔母から空色のリボンを貰いました。私はこの時12歳6か月でありましたが、まだ幼児の様なものであって、この美しいリボンで髪を結ぶのが嬉しくありました。しかし私は後これが大いに心遣いの元となって、罪悪のように思いましたから、この無邪気な楽しみさえも、告解の時に神父に言い表しました。
読んでくださってありがとうございます