The Research & Investment Company. ICT市場の調査分析・投資 by ICT総研
ICT総研
変わりゆく市場調査――ネットリサーチの台頭
アンケート調査に協力したことがあるだろうか。一番身近なものが、アンケート用紙に記入していくものだろう。場合によっては、電話や訪問で聞き取りするというのもある。
市場調査会社がこのような個別の回答票(個票)を集計分析し、レポーティングするのが市場調査の一般的な流れだ。長らく専門調査会社が業界を支配してきた。
この業界に異変が起こっている。
紙、電話、訪問面接ではなく、インターネットでやってしまおうというのだ。いわるゆネットリサーチだ。マクロミルやインフォプラントなどネット専門調査会社がある。また、yahooリサーチ、gooリサーチなどポータルサイトが圧倒的なPVを背景に参入している。モニターを獲得できる強いブランドさえあれば、なんでもよいという感じだ。
従来の方法論をネットがリプレイスする。このこと自体はオーケーだ。問題なのは、ネットリサーチの上位グループが新興リサーチ会社だという点だ。古典的なリサーチ手法をメインとするオールドリサーチ会社は、過去の成功経験が足かせとなってネットリサーチ事業への参入が遅れた。
また、当時はインターネットが今日ほど一般的なインフラではなかった。そうすると、回答者にバイアス(偏り)がでるため、リサーチ結果の信憑性に疑問が残る。だから、オールドリサーチ会社は、ネットリサーチに本腰を入れられなかったのだろう。リサーチの専門家であれば、あるほどこうした点にナーバスになる。
ちなみにマクロミル創業者は、リクルート出身である。彼は、リクルートでは市場調査会社を使う側だった。市場調査はなぜこんなに値段が高くて、納期が遅いのかという問題意識が、ネットリサーチ会社設立の動機らしい。
バイアスなんて考えにも浮かばなかったのだろう。知らないということは基本は弱みだが、強みにも転換するいい例だ。
ある意味理不尽な気もするが、ビジネスとはそういうものなのかもしれない。
市場調査会社がこのような個別の回答票(個票)を集計分析し、レポーティングするのが市場調査の一般的な流れだ。長らく専門調査会社が業界を支配してきた。
この業界に異変が起こっている。
紙、電話、訪問面接ではなく、インターネットでやってしまおうというのだ。いわるゆネットリサーチだ。マクロミルやインフォプラントなどネット専門調査会社がある。また、yahooリサーチ、gooリサーチなどポータルサイトが圧倒的なPVを背景に参入している。モニターを獲得できる強いブランドさえあれば、なんでもよいという感じだ。
従来の方法論をネットがリプレイスする。このこと自体はオーケーだ。問題なのは、ネットリサーチの上位グループが新興リサーチ会社だという点だ。古典的なリサーチ手法をメインとするオールドリサーチ会社は、過去の成功経験が足かせとなってネットリサーチ事業への参入が遅れた。
また、当時はインターネットが今日ほど一般的なインフラではなかった。そうすると、回答者にバイアス(偏り)がでるため、リサーチ結果の信憑性に疑問が残る。だから、オールドリサーチ会社は、ネットリサーチに本腰を入れられなかったのだろう。リサーチの専門家であれば、あるほどこうした点にナーバスになる。
ちなみにマクロミル創業者は、リクルート出身である。彼は、リクルートでは市場調査会社を使う側だった。市場調査はなぜこんなに値段が高くて、納期が遅いのかという問題意識が、ネットリサーチ会社設立の動機らしい。
バイアスなんて考えにも浮かばなかったのだろう。知らないということは基本は弱みだが、強みにも転換するいい例だ。
ある意味理不尽な気もするが、ビジネスとはそういうものなのかもしれない。
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