2010年の夏、「助けたい猫がいる」という一通のメールをいただきました。
こんな小さなブログですが、時々こんな内容のご相談があります。
多くは、自分は保護できないのでなんとかして欲しいとか、預かり先を紹介して欲しいとかで、自分は何もできないのでこちらで何とかして欲しいという内容です。
かわいそうな動物たちを助けたいという気持ちはありますが、自分が関わる猫たちのことだけで手いっぱいだし、自分は何もできない(しない)事を他人に相談するというのは何か間違ってないか?と思ってしまいます。猫が好きな人間に、あそこにかわいそうな子がいるから何とかしてというのは残酷です。だって聞いてしまったら、ほっとけないでしょう?
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でもこのメールは違いました。
内容は、背中の皮が剥けて肉が丸見えの猫がいるので、治療してあげたいとのことでした。捕獲後はご自宅で保護&治療をされるとのことで、何か強い意志みたいなのを感じました。ただノラちゃんらしく、捕まえてあげることができないので、捕獲する方法はないかとのご相談でした。猫がいる場所は家から自転車でいけるところだったので、すぐ捕獲機をお貸しするという段取りで話が進みました。
実際にその猫ちゃんを見て、鳥肌が立つくらいびっくりしました。
話で聞いていた状態より、背中の皮が剥けてる範囲は広く、むき出しになった肉の部分も化膿しているのか、溶け出してきているような感じに見えたんです。
その状態で外にいるため、傷口にアリがたかっていることもあったとか・・・
早速、捕獲機をセット。
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何とか中に入ってくれるといいなと思いながら二人で見守る中
お腹がすいていたのか、あっという間に捕獲できました。
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保護主さんは、捕獲機に入った時、暴れて背中の傷に影響しないかとても心配していたのですが、予想以上に静かで大人しくしてくれたのでホッとしました。
そして、そのまま病院へ連れて行かれました。
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今年2月ごろのビビちゃんの写真
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むき出しになった背中は、皮膚を縫い合わせたそうですが
今でも傷口の消毒は欠かせないそうです。
保護当初は目つきもきつかったビビちゃんですが
保護主さんの献身的な愛情が伝わっているのでしょう
送っていただいた写真はとても穏やかな表情をしています
もっとビビちゃんのこと知りたいと興味を持ってくださった方は
ぜひこちらのブログに一度遊びに行ってみてくださいね
にゃにか?
ビビちゃんの状態がもっともっとよくなりますようにお祈りしています
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