女流本因坊戦、挑戦者決定

＜本日の一言＞
本因坊戦最終予選決勝で、羽根直樹九段が高尾紳路九段に勝って本因坊リーグ入りを決めました(たかお日記参照)。
張栩九段や山下敬吾九段はタイトル戦の挑戦者になりましたし、最近は四天王がまた活躍していますね。
特に羽根九段は最年長の42歳ですが、実力はまだまだ健在ということでしょう。
＜/本日の一言＞

皆様こんばんは。
本日は永代塾囲碁サロンにて講座と指導碁を行いました。
お越し頂いた方々、ありがとうございました。

さて、先日、第37期女流本因坊戦挑戦者決定戦（主催・共同通信社、協賛・ＪＡ共済連、共栄火災、味の素、囲碁将棋チャンネル）が行われました。
対局の模様は週刊碁、幽玄の間などでご覧ください。
ここでは私の印象に残った場面をご紹介しましょう。



1図(実戦)
黒は上野愛咲美女流棋聖、白は藤沢里菜女流立葵杯です。
黒1、3と白を閉じ込めた時、白Ａを狙って白4と反撃！
それに対し、黒も5と反撃！
気合と気合がぶつかった場面でしたね。
凄い迫力です。





2図(実戦)
白△と切って、大コウ勃発！
形勢がどちらかに大きく傾きかねない展開ですが・・・。





3図(実戦)
白△まで、綺麗に分かれるものですね。
まだまだ勝負は続きます。





4図(実戦)
黒1と上辺を広げた瞬間、白2～6と居直ったのも凄い迫力でしたね。
ここからまた大変な読み比べが始まりました。

最後は藤沢女流立葵杯に軍配が上がり、謝依旻女流本因坊への挑戦権を獲得しました。
これで両者のタイトル戦決勝での顔合わせが8回となり、新記録を樹立したそうです。
両者共に、「またあいつか」と思っているかもしれませんね(笑)。
10月からの五番勝負を楽しみに待ちましょう！