<本日の一言>
明日は新人王戦第3局が行われます。
佐田篤史七段(24)と関航太郎三段(18)、栄冠を手にするのはどちらでしょうか?
Youtubeの日本棋院囲碁チャンネルや日本棋院ネット対局幽玄の間で中継されますので、ぜひご覧ください。
皆様こんばんは。
本日は農心杯第3戦、辜梓豪九段(22)ー許家元八段(22)戦が行われました。
なお、対局の模様はYoutubeの日本棋院囲碁チャンネルや日本棋院ネット対局幽玄の間で中継されました。
1図(実戦)
許八段の黒番です。
黒1~5は、いかにも無理気味な仕掛けと感じますが、実際には良い手のようですね。
そもそも、若い棋士には違和感すら無いのかも・・・。
2図(実戦)
黒×の石をポン抜かれ、しかも白6という好形を許しています。
しかし、黒7とハネて右上白の攻めを狙えますし、左上白も生きているわけではありません。
極めて実戦的な打ち方で、形勢も黒十分のようです。
3図(実戦)
白1の下がりに対し、黒Aと受けておけば穏やかです。
白B、黒Cと進み、はっきり黒優勢でしょう。
にもかかわらず、右上黒の生きを放棄し、左上白に襲いかかったのには驚きました。
許八段の辞書には、妥協の二文字が無いのでしょうか。
4図(投了図)
結果的には左上白に生きられてしまいました。
殲滅作戦に勝負をかけた以上、ここで投げるのは日本的な投了と言えます。
しかし、黒Aが先手で中央に黒地が増えますし、右上にも味があるので、実際には黒負けと決まったわけではありませんでした。
もったいない投了ではありましたね。
とは言え、この潔さが許八段の強さを支えている面もあると思います。
今回はそれが裏目に出てしまったということでしょう。
世界レベルで戦えることは証明できたので、今後のさらなる活躍に期待しましょう。
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