白石勇一の囲碁日記

囲碁棋士白石勇一です。
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首藤瞬ー村本渉

2020年10月26日 23時59分59秒 | 幽玄の間

<本日の一言>
白石囲碁教室(初級)は来週スタートです。
講座は生徒さんの対局棋譜など、そのまま上達に役立つような内容になる予定です。
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皆様こんばんは。
かなり間が空いてしまいました。
さて、本日は幽玄の間選手権第2クール本戦トーナメント1回戦、首藤瞬八
段(38)-村本渉二段(22)戦をご紹介します。

1図(実戦)
首藤八段の黒番です。
右辺黒の地模様が大きくなっていますが、構わず白5まで大きく構えました。
村本二段らしい堂々とした打ち回しですね。



2図(実戦)
黒1の仕掛けに対して白4と反撃しました。
黒5では黒4のコスミなら安全に進出できます。
しかし、実戦は目一杯の手を打ったので、白としても怒らざるを得ないというところですね。
プロの碁でよくある戦いの始まり方です。



3図(実戦)
黒1の仕掛けが厳しく、白×を取り込んだのはかなりの戦果です。
黒全体が厚くなりました。
ただし、他に気になる所もあり・・・。



4図(実戦)
それが白1からの動き出しです。
右辺は黒がかなり手をかけたところですからね。
せっかく貯めたお金(地)を失いたくないので、私なら早く黒Aに守りたくなります。
しかし、ただ守るだけの手は打ちにくいのでしょうね。

実戦は右辺を荒らされましたが、その代わり中央白を攻めながらポイントを上げていきました。
結果は黒5目半勝ちでした。



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