メール

「SEXしたいだけなんすけど。」


自分のゲイとしての本当のスタートは掲示板だった気がする。よく池袋で待ち合わせたものだった。一緒にパスタを食べたあの人は今頃どうしているのだろう。


「食事なんかしたくないっすよ。」


待ち合わせは緊張した。いつも上手く話せなかった。今は、どうだろう。どこまで自分は変わってしまったのか。


「デート(笑)？そんな事よりチ○ポ欲しいっす。」


あの店はあの人と行った。この道は違う人と通った。


「恋愛とかって、うざくないっすか？」


セックスよりも、美味しいラーメンを一緒に食べたかった人がいた。


「お茶なんか面倒っすよ、どこでやります？」


帰り道が長く感じた。


「早くやりてえーっすよ。」


下らない男ばっか。


「やるだけがいいっす。」


下らない男はオレかもしれない。


「トコロテンさせて下さい。」


タチなら誰でもよかった？


「オレのケツ使っていいっすよ。」


さようなら。

(mixi日記2007年11月2日より抜粋)

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鏡

「鏡の前で犯して下さい。」

そう、メールを送ってきた男性と待ち合わせると、彼はスーツだった。同い年の彼と一緒に焼肉を食べながら沢山の話をした。ジャケットを脱ぎYシャツ姿になった彼が眩しかった。


「ケツができないんすけど、いいっすか？」

西新宿でこうして食事をするのが楽しい。落ち着ける街、新宿。歌舞伎町も2丁目もみんな新宿だ。コーヒーでも、という事になり店を変えた。


「デカい鏡の前でオレだけマッパにしてイカせて下さい。」


お互い仕事で色々苦労している。仕事の話ができない男はダメだ。ジムやセックスや恋愛じゃない話がしたい時が確実にある。そういう話に共感できたりするものだ。


「オレはオレがイくところを見ながらイきたいんすよ。」


コーヒーを飲み終わると、彼は言った。


「今からオレんち、来ませんか？」

(mixi日記2007年11月1日より抜粋)

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