格闘家みたいなタイプが好きなので、格闘家みたいな男を選んで出会っていたが、オネエっぽかったり、極端に自信がなかったり、と萎える事が多かった。この顔、この体であれば、こういう男であってほしい。そんな理想像が出会いを阻んだ。
カッコいい男達は決まって自分に自信がなく、八方美人で、心が狭かった。綺麗事ばかり口にして、正論ばかりを言っている、融通の利かない男達だ。容姿が美しい男達はこうも程度が低いものかと驚くばかりだった。派手な服で体を強調し、おしゃれな店でばかり食事をしたがる。中には正反対で、ゲイに見られたくないという理由で、目立つ店には行かないという男もいたが、裏を返せばどっちも同じだ。このような男達は遊び友達でいい。付き合う相手ではない。
ちゃんと仕事をしていて、ちゃんと鍛えていて、清潔感のあるゲイの男性と気が合って、話しているのが楽しかったら、ずっと一緒にいたいとオレは思う。それが、オレにとってのいい男。だから、容姿で相手を選ぶことは無意味な行為であると思う。