「あまり脱ぐのは好きじゃないから」
都内で最も有名なビデオ男優はそう話してくれた。
「恥ずかしいから」
人は見かけによらないと言うが、本当にそうかもしれない。カメラの前でSEXをしている男性が、そうなのだから。
SEXに奔放だから、そういう仕事ができるのだと思っていた。そういう男は特に抵抗もなく人前で素っ裸になっているのだろうと思っていた。不必要に脱ぐ必要はないだろうが、ノリで脱ぐ機会は多いのだろうと。そう決め付けていた自分を恥ずかしく思う。人は誰しも他人には分からない秘密を抱えて生きている。彼も何か秘密を抱えてこの仕事を始めたのだろう。
「おかしいかな?」
ううん、全然。おかしいのはオレの方。
インスタグラムでなぜ脱がないのか、という話題を変えた。2杯目のアイスコーヒーを飲みながら彼の横顔を見ると、本当にいい男だと思った。若くてマッチョな彼は10年経ってもまだ今のオレより年下だ。そして今のオレとは比較にならない程の素晴らしい人生を送っているような気がする。
「今度一緒にトレーニングしようか」
「OK」
こうして、オレ達は何回目かのカフェを楽しんでいる。
都内で最も有名なビデオ男優はそう話してくれた。
「恥ずかしいから」
人は見かけによらないと言うが、本当にそうかもしれない。カメラの前でSEXをしている男性が、そうなのだから。
SEXに奔放だから、そういう仕事ができるのだと思っていた。そういう男は特に抵抗もなく人前で素っ裸になっているのだろうと思っていた。不必要に脱ぐ必要はないだろうが、ノリで脱ぐ機会は多いのだろうと。そう決め付けていた自分を恥ずかしく思う。人は誰しも他人には分からない秘密を抱えて生きている。彼も何か秘密を抱えてこの仕事を始めたのだろう。
「おかしいかな?」
ううん、全然。おかしいのはオレの方。
インスタグラムでなぜ脱がないのか、という話題を変えた。2杯目のアイスコーヒーを飲みながら彼の横顔を見ると、本当にいい男だと思った。若くてマッチョな彼は10年経ってもまだ今のオレより年下だ。そして今のオレとは比較にならない程の素晴らしい人生を送っているような気がする。
「今度一緒にトレーニングしようか」
「OK」
こうして、オレ達は何回目かのカフェを楽しんでいる。