普通、メガネ業界の人間はプラスチックフレームのことを「セル枠」とか「セル」という呼び方をします。
昔はセルロイドを原料にしていましたが、最近はアセテート素材がほとんどです。
なので、「アセ枠」とか「アセ」というのが本当のところなのでしょうがそうは呼びません^^;
今回入荷のフレームはセルロイド製、ハンドメイド枠「金治郎」001番です。
前に紹介したTHE291シリーズの1つです。
非常にかっちりとした掛け心地でトラディショナルな雰囲気の逸品です。
丁番は7枚丁番・・・今どき珍しい造りこみのよさ、こういう枠にガラスレンズを合わせる時
至福のとき・・・眼鏡屋(加工者)冥利につきると言えます。
なぜか?
最近はほとんどレンズはプラスチック素材なのです。
ガラスは安全面を考慮してメーカー自体もだんだん少なくなっています。
それに、プラスチックレンズは柔らかいので少々腕の未熟な加工でも失敗が少ないのです。
ガラスの場合擦り上げたレンズの大きさが非常に重要で、また加工者の腕のみせどころでもあるのです。
どんなに技術が発達してもカメラや双眼鏡のレンズに樹脂素材は使いません。
以前の使い捨てカメラでさえ、レンズにガラスを使うことにこだわったと聞いています。
それだけ光学的にもガラスが優れているわけです。
ただし前に述べたように安全面が重視され、また軽量ということもメガネの場合大切です。