因幡屋ぶろぐ

劇評かわら版「因幡屋通信」主宰
宮本起代子による幸せの観劇記録。
舞台の印象をより的確により豊かに記せますよう・・・

因幡屋の10月は

2012-10-01 | 舞台

 せっかくの十五夜が台風で消し飛んでしまったが、一日遅れて洗いたてのように美しい月がでた・・・というようなことを俳句に詠みたいのですが。

劇団民藝『冬の花 ヒロシマのこころ』(1,2
 稽古場訪問から二十日後、洗島に生きる人々に今度は劇場で再会する。
*あうるすぽっとプロデュース『季節のない街』
 山本周五郎の原作を、鉄割アルバトロスケットの戌井昭人が脚色・演出する。
劇団霞座第三回公演『第三楽章』
*まつもと市民芸術館企画制作『K.ファウスト』
 上質の紙に細かい筆致の絵が描かれている素敵なチラシ!串田和美、笹野高史、小日向文世の勢ぞろいをみるのは、90年代終わりの『上海バンスキング』以来か。
Artist Company響人第7回公演『橋からの眺め』
 小川絵梨子の演出の舞台はこれがはじめてになる。昨年12月の『プライド』を見のがしたのは残念であった。
劇団、本谷有希子第16回公演『遭難、』 本作はテアトルエコー版をみたことがあるが、本家本物はこれがはじめてだ。主役の女教師役の黒沢あすかが急病で降板し、代わって菅原永二が演じることになった。交替のいきさつはこちら
*新国立劇場『リチャードⅢ世』
 2009年の『ヘンリー六世』は三部作を制覇する気力と勇気がなくて見送った。
Whiteプロジェクト公演『White-あの日、白い雪が舞った-』
 昨年の震災を体験した仙台の演劇人が「被災地の思いを演劇で世界へ」を合言葉にWhiteプロジェクトを結成し、新宿タイニイアリスでのアリスフェスティバル2012「競演東西南北」への参加と、仙台市宮城野区文化センター会館記念事業として本拠地仙台でも公演を行う。
 プロジェクト代表の井伏銀太郎は、昨年秋に相鉄本多劇場で行われた「東北・復興week」の『BLACK-家族の肖像-』が記憶に新しい。
*モナカ興業#12『旅程』(1,2,3,4,5,6,7)
 おなじみフジノサツコと森新太郎コンビによる新作。MITAKA “Next Selection”13参加作品として、はじめて三鷹市芸術文化センター星のホールにお目見えとなる。
ハーフムーンシアター・カンパニー『誰もいない国』(ハロルド・ピンター作)
 長年にわたって堅実な活動を続けてきたカンパニー、これがやっと初見となる。

 10月おわりから11月はじめにかけては、青年団リンク水素74%『バラバラ姉妹に憐みを』、アリスフェスティバルにおける韓国新人劇作家シリーズ第一弾、モズ企画『秋雨』、『パパのパパごっこ』、『一級品人間』←劇団印象の鈴木アツト演出、二兎社『こんばんは、父さん』などなど、演劇シーズンが怒涛のようにやってくる。

 

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