因幡屋ぶろぐ

劇評かわら版「因幡屋通信」主宰
宮本起代子による幸せの観劇記録。
舞台の印象をより的確により豊かに記せますよう・・・

wonderlandクロスレヴュー・挑戦編 モナカ興業#10『43』

2011-11-16 | 舞台

 劇評サイトwonderland クロスレヴュー・挑戦編に参加しました。
 今回はモナカ興業#10『43』がお題です。
*フジノサツコ作 森新太郎演出 下北沢小劇場楽園 
 モナカ興業の舞台はここ数年楽しみで(1,2,3,4,5)、とくに前回の『理解』は、これまでのとぼけたような不思議な味わいが消え、ことばによる傷つけあいやディスコミュニケーションの様相に心が凍りつきました。そして新作『43』においては、もっと生ぐさく、暴力的になった印象です。 
 無機的な舞台美術や10人の俳優が終始舞台に存在することなど、劇作家と演出家がどのような創作過程を経たのかがまるで読めないところに興味が尽きません。
 モナカ興業は、これからどこへ向かっていくのでしょうか。
 『理解』と『43』を経て、わくわくする気持ちに薄い恐怖が加わりました。それを自分は幸せと思うのです。

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