「日本の」、不動明王尊の眷属では、
「36童子」が有名です。
「日本の」と表現したのは、
「日本の、お不動さん」は、古代日本の「神々」と、
インド由来の不動尊が、「神仏習合」しているから、そう表現しました。
ある意味、日本の古代の神々と神仏習合している、仏さまは、「最強」と言えるかも知れません。古くから、諸観音、不動明王、(密教の) 阿弥陀如来、薬師如来、諸天、龍王・・・など、日本の古代の神々と、神仏習合しています。明治の政策で、別々に分けられたのは、あくまで表面上の神社と寺院だけです。神職と僧職は別れましたが、
古代日本の神々は、今でも神仏習合されておられると、私は思います。
さて、36童子・・・日本で誕生した御経、「南無三十六童子」。
読誦すると、魔や障りから、身を守られると言われます。
様々な神々の名が記されていますが、中には出自の不明な神の名もかなりあります。
- 矜迦羅童子(こんがら)
- 制吒迦童子(せいたか)
- 不動恵童子(ふどうえ)
- 光網勝童子(こうもうしょう)・・・文殊菩薩の八童子として、「光綱」と言う童子がいる。
- 無垢光童子(むくこう)・・・文殊菩薩の八童子として、「無垢光」と言う童子がいる。
- 計子爾童子(けいしに)・・・文殊菩薩の八童子として、「髻設尼 (けいせつに) 」と言う「童女」がいる。なんとなく、似ている?
- 智慧幢童子(ちえどう)・・・文殊菩薩の八童子として、「地慧」と言う童子がいる。
- 質多羅童子(しちたら)・・・文殊菩薩の五使者に、「質多羅」がいる。
- 召請光童子(ちょうしょうこう)・・・文殊菩薩の八童子として、「請召」と言う童子がいる。別名、「召請童子」、「鉤召童子」。
- 不思議童子(ふしぎ)・・・文殊菩薩の八童子として、「不思議」と言う童子がいる。
- 羅多羅童子(らたら)
- 波羅波羅童子(はらはら)
- 伊醯羅童子(いけいら)・・・ダキニ天尊??? ご真言が、「オン ダギニ エイ ソワカ」。(四国36不動尊より)
- 獅子光童子(ししこう)
- 獅子慧童子(ししえ)
- 阿婆羅底童子(あばらち)・・・無能勝明王かな?
- 持堅婆童子(じけんば)
- 利車毘童子(りしゃび)
- 法挟護童子(ほうきょうご)
- 因陀羅童子(いんだら)・・・インドラ帝釈天でしょう。
- 大光明童子(だいこうみょう)
- 小光明童子(しょうこうみょう)
- 仏守護童子(ぶっしゅご)
- 法守護童子(ほうしゅご)
- 僧守護童子(そうしゅご)
- 金剛護童子(こんごうご)・・・似た名前で、「金剛童子」がいる。
- 虚空護童子(こくうご)
- 虚空蔵童子(こくうぞう)・・・虚空蔵菩薩かな?
- 宝蔵護童子(ほうぞうご)
- 吉祥妙童子(きちじょうみょう)・・・吉祥天? また、文殊菩薩の別名に、妙吉祥菩薩がある。
- 戒光慧童子(かいこうえ)
- 妙空蔵童子(みょうくうぞう)
- 普香王童子(ふこうおう)・・・名前が似ている仏には「香王菩薩」がいる。
- 善爾師童子(ぜんにし)・・・毘沙門天さんだと、「信貴山」、某大本山の管長から聞きました。
- 波利迦童子(はりか)
- 烏婆計童子(うばけい)・・・文殊菩薩の八童子として、「烏波髻設尼 (うぱけいせに) 」と言う童子がいる。「烏婆計設尼(うばけいしに) とも言う。
インドの神々の名が多いように思いますが、全然わからない童子名も多いように見えます。
「36」と言う数字は、
私は、「みろく」と関係あるのかなと思います。
高尾通信より、
「その眷属である三六童子については、どのような者かその典拠となるお経本がないそうです。大法輪平成2年1月号に村岡空師の「日本の不動尊信仰」という文がありますがこれに「天台座主の尊意(9世紀)が撰した「吽迦迦羅野儀軌」三巻にもとずき「仏説聖不動経」が編まれ、(ここに三十六童子が出)そしてそれを真言系の行者が部分的に手直しし、現在の形が生まれた。」とあります。
三六童子の中には役割が明確でない者もいて、こんなところからも中世以降に創作されたと考えられているようです。また、三六童子の名を唱えれば悪霊は退散し、崇拝する者を背後から守護して、長寿をもたらすと言われています。これらの童子は、前述のように一人一人が1千万人の従者を率いているとされ、大眷属の頂点たる不動明王の力の偉大さを感じさせてくれます。」
・・・思い切り「私論」で申し訳ないですが、
「三十六童子」が誕生した経緯には、「日本の神々が」、深く関わっておられたのでは・・・と、思っております。
・・・今日は、傍で、トンビの姫に、ハシブトガラスの「カー太郎 (メス) 」がつっかけて、小競合いになってました。おとなしい姫が、珍しく肩をイカラせてました。
共に子育て中なのかも知れません。
キジ坊、ヒヨドリのヒヨたち、ツバメ軍団、スズメ軍団、ハトたち、羽虫のコッチがやってきました。夕方、コテツが部屋の後ろで鳴いていました。
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