仏教では、なじみの深い「四天王」。
ウィキより、
「四天王(してんのう)、サンスクリット語:चतुर्महाराज caturmahārāja)は仏教観における須弥山・中腹に在る四天王天の四方にて仏法僧を守護している四神(東方の持国天、南方の増長天、西方の広目天、北方の多聞天)[1]。四大王(しだいおう)ともいう。」
・・・原始仏典を、読みかじると、お釈迦様の御言葉からよく出てくる神々が、「梵天」・・・梵天界より上の天上界はあるのですが、「最高神」と言っても差し支えないでしょう。
「帝釈天」(お釈迦様は、サッカと呼びます)
「四つの大王」(四天王)
が、多い印象です。初期仏教から、お釈迦様や仏弟子たちに帰依していた神々の代表が、「帝釈天」と、配下の「四天王」です。
「六欲天の第1天、四大王衆天(四王天)の主。須弥山頂上の忉利天(とうりてん)に住む帝釈天に仕え、八部鬼衆を所属支配し、その中腹で共に仏法を守護する。
須弥の四洲(東勝身洲=とうしょうしんしゅう、南贍部洲=なんせんぶしゅう、西牛貨洲=さいごけしゅう、北倶盧洲=ほっくるしゅう)を守護し、忉利天主・帝釈天の外臣である。この天に住む者の身長は半由旬、寿命は500歳で、その一昼夜は人間界の50年に相当する。
インドでは、貴人の姿ですが、おそらく、中国を経てから、日本には「武神」「鬼神」の姿になったのでしょう。
・・・四天王の随一、多聞天 (毘沙門天王) は、
「毘沙門天(びしゃもんてん、梵名: ヴァイシュラヴァナ[注釈 1](またはヴァイシュラマナ)、梵: वैश्रवण, Vaiśravaṇa、巴: Vessavaṇa)」と、言いいます。
クベーラと言い、元は、財宝神です。
「ヴェッサヴァナは過去世において「クベーラ」という名前を持ち、スリランカで、サトウキビ畑を有するバラモン階級の富豪として生き、7つ所有していた工場のうち一つで生産されたものをすべてを2万年間貧しい人々に施し続けたとされる[13]。その後クベーラは、善果を得たことで四天王天(英語版)に生まれ変わった。
(ラーマ9世の「火葬の儀」の際に設置されたヴェッサヴァナ像 2017年)
他の天部と同様に、ヴェッサヴァナは永久的な存在ではなく、終身的な役職として捉えるのが適当である。ヴェッサヴァナは定命であり、死んだ場合は他のヴェッサヴァナが後任を務める。他の四天王天に住まう天部と同じく、寿命は9万年(経典によっては900万年としている)であるとされる。ヴェッサヴァナは、夜叉に特定の地域(例えば湖)を保護する権限を与える。この割り当ては通常、ヴェッサヴァナの治世の初めに行われる。
釈迦が生まれた際に、ヴェッサヴァナは帰依し、ついには預流に至ったとされる。ヴェッサヴァナはしばしば、天部や他の人間からの伝言を釈迦とその弟子たちに伝え、彼らを守護した。ヴェッサヴァナはまた、釈迦に『アーターナーティヤの護経』を伝えたとされる。これは、林のなかで修行する比丘・比丘尼が、仏法に従わない危険な夜叉や超自然的な存在から襲われないようにするための護呪である。ヴェッサヴァナによってもたらされたこの詩は、パリッタの初期の形であった。
『ジャナヴァサバ経』によれば、マガダ国の王、ビンビサーラは死後ジャナヴァサバという夜叉に生まれ変わり、ヴェッサヴァナの眷属になったという。
初期仏教においては、ヴェッサヴァナは木々において祀られていた。また、子宝に恵まれるようにと願う人々もいた。」
天部の神々の寿命は、上記の通り、諸説あります。
ただ、下界のわれわれ人間よりは、はるかに長い寿命であることは間違いないでしょう。
天の神々は、天 (神) としての寿命を終えたら、再び下生 (げしょう) して人間に生まれ変わるのは、当然です。それは、日本の神々も同じです。ただ、高い天ほど、寿命が長い。
ヴェッサヴァナ (毘沙門天王=多聞天) が亡くなったら、他のヴェッサヴァナが後任を務めると、上記にあります。
決して、四天王界の北方が空席になることはありません。
それは、上司である、インドラ帝釈天の地位も同じだと思います。
ただ、天空神と言う存在は、インドの帝釈天 (インドラ) も、日本のスサノオノミコトも、同じような性質の神であるみたいです。
「雷を操り」、「人々に賞罰を与える」、「仏法を守護する」など。
われわれ人間の「心の中」など、すべて、お見通しである気がします。
・・・・・